コロナ収束で「2022年は日本株買い」が進む可能性も。投資のプロが大予想
販売台数減少でも単価上昇で儲ける自動車
そのとき買われやすくなると見られているのは、ハイテク系よりもオールドエコノミー銘柄だ。
「米フォードの決算が象徴的でしたが、販売台数は減っているのに単価の上昇を受けて業績を伸ばしている。インフレのおかげで輸出系企業は価格転嫁が期待できる。日本の製造業や素材系、運輸、銀行など割安に放置されている企業には外国人投資家の買いが入りやすい」
ただし、中国経済に大きく左右される企業には要注意だ。中国当局によるテック企業への締め付け強化により、ソフトバンクGは投資先の株価急落をモロに食らって中間決算で3979億円もの純損失を計上した。
ハイテクから重厚長大産業へ
「中国不動産大手の恒大がデフォルトしなかったとしても、中国の不動産市況は急激に悪化しています。中国向け輸出・投資比率の高い企業は、業績の下振れリスクを抱えていると言っていいでしょう」
日米株ともに、ハイテクから重厚長大産業へ。中国経済をウォッチしながら資金シフトを進めるのが得策か。
【まとめ】
・欧米よりも圧倒的に割安な日本株の外国人買いが進む
<取材・文/¥SPA!編集部 図版/ミューズグラフィック>
【アミン・アズムデ】
クリプタクト代表取締役。’04年にGS入社した後、ファンドマネジャーとして活躍。退職後、同僚と投資SNSや仮想通貨損益計算サービスを提供するクリプタクトを創業。共著『ゴールドマン・サックスで2000億円を運用していた機関投資家が教えるプロの投資』
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