「もうダメだ…」仕事のピンチから自分を救う“もしも思考”3つ
コロナへの不安に加えて、テレワークで仕事のコミュニケーションが図りづらくなり、不安を感じたり、仕事への不満が出てきたりしている人もいます。
今回は、不安やネガティブな気持ちになりそうな時、なるべく心を安定させ、平常心でいるためのコツについて学んでいきたいと思います。それは、“自分を他人の目”で見ることだと言います。5000社以上のコンサルティングや取材を経験している、マネジメントコンサルタントの川嵜昌子さんに話を聞きました(以下、川嵜さん寄稿)。
人は感情とともに生きる
人は「感情の生き物」と言われるように、毎日いろいろなことに対して喜んだり、悲しんだり、怒ったり、感情とともに生きています。
仕事でも、たとえば、営業報告などの書類を上司に出して、「なかなか良い結果だね」と褒められ嬉しく感じたりします。けれども、じつは数字が間違っていて、良くない結果だと後でわかって、「あ~、伝えるの嫌だな。どうにかならないかな」と憂鬱な気持ちになったりします。
しかし、人のことは「ひとごと」と言うように、客観的に見られ、冷静に判断することができます。先ほどのケースが自分でなかったらどうでしょう?
人のことは冷静に見て判断できる
同僚に「書類の数字が間違っていて、最初に報告した数字より悪くなっちゃうんだけど、上司に言わないわけにはいかないよね……」などと、暗い顔で言われたとします。その時は「それは早く伝えたほうがいいんじゃない」と、冷静に返事をするでしょう。
そこで、自分を「ひとごと」のようにモニタリング(観察)して、冷静に対応できる方法を紹介します。
モニタリングは、何かの様子を客観的に観察して、その状況を把握することです。IT関連、自然環境関連、介護、コールセンターなどさまざまな分野で行なわれています。たとえば、IT関連では、ネットワークやシステムが正しく稼働しているか、何か問題が起きていないかを監視しています。
日ごろから自分をモニタリングして、客観的に見る練習をしておけば、不安やネガティブな気持ちになりそうな時も冷静に対応できるようになるでしょう。