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コンビニ3社のフライドチキン、どれがウマいかプロが実食。「2日で200万食」は伊達じゃない

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3:ミニストップ「チキンキエフ」:鶏肉好きは必食!

コンビニチキン

「チキンキエフ」(270円)

 2021年11月にミニストップで販売がスタートした「チキンキエフ」(270円)チキンキエフとはウクライナの伝統料理で、バターを鶏のムネ肉で巻いて揚げた、チキンカツのようなものです。ウクライナ料理はなかなか食べる機会がありませんが、コンビニで購入できるのがいいですね。なんでもウクライナの駐日大使も注目する逸品なんだとか。さっそく実食です。

 お店でオーダーすると、店員さんに「温めますか?」と聞かれます。このときは迷わず温めてもらいましょう。骨が付いていますが手羽元を使っているわけではありません。しかし食べやすいのでありがたい。このフォルムでなんとなく欧風料理をイメージしてしまいました。

ガーリックソースが相乗効果を発揮!

コンビニチキン

 中身のガーリックバターソース、温めてもらったおかげでトロリとしています。骨をつかんでさっそくひと噛みしてみると、衣はたしかにチキンカツのような歯ざわり。しかし衣は前面に出てくるタイプではありません。脇役に徹している印象です。

 しっとりしたムネ肉はていねいに下処理がなされているようでやわらかく仕上がっています。そしてなんと言ってもガーリックバターソース。濃厚でとろみがあり、食べているとチーズのように糸を引く瞬間もあります。これは肉との相性が抜群! あっさりしたムネ肉だからこそ、いい相乗効果を発揮しているようです。ムネ肉の美味しさが引き立ち、あっという間にペロリと完食できてしまいます

 ガーリックバターソースはかすかに甘みがあり、ちょっとミルキーな風味もあります。これは子どもも好きになってしまう味なのではないでしょうか。クリスマスの食卓に並べると盛り上がりそうですよ。

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 さて今回も美味しくいただきましたが、各社とも新たな美味しさへの探究心が半端でないことを実感しました。サイズ感もよく、おやつ感覚で食べられる一方で「もっと食べたい」と思わせてくれる魔力のようなものも感じました。身近なコンビニで美味しいものが手軽に食べられる時代になったことに感謝です。

<取材・文/からあげライター 松本壮平>

ライター&編集者。日本唐揚協会認定カラアゲニスト。「からあげの聖地」である大分県中津市出身。年間の唐揚げ喫食量は300食を超える。専門店だけでなく、居酒屋、食堂、スーパーなどで唐揚げを見つけては食べてみる「から活(からあげ探索活動)」を継続中
Twitter:@dogesho

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