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自宅の空きスペースで“プチ家賃収入”!? モノを預かるだけで数千円

マネー

若者の副業としての「モノオク」

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――現在のところ、性別や年齢などからみる利用しているユーザーの傾向はありますか?

阿部:性別については統計を取っていないのですが、肌感覚としては、男性が6割ほどで女性が4割ほどだという印象です。年齢層は20代前半から30代までが多く、ホスト側としては「副業」や「自営業の副収入」という目的が比較的目立ちますね。

――実際、ホストの方からはどのような反響があるのでしょうか?

阿部:寄せられたなかでは、やはり「余ったスペースを貸すだけで副収入が得られる」という声も少なくありません。使われていない、もしくは使い勝手のいまいち見当たらないスペースを活用できるのはやはりメリットで、短期間でも利用できる気軽さを評価していただく機会もあります。

――過去に実際、どのような活用事例がありましたか?

阿部:キャンプの好きなユーザー同士が繋がり、仲を深められたという声がありました。弊社のサービスもシェアリングエコノミーの一環なので、そこからコミュニケーションが生まれるというのも特徴かもしれませんね。また、共通の趣味があると「いかにモノが大切か」を共有できるため、信頼感が生まれやすいのかなとも思います。

生活感をいかに出すか。人気の“ホスト”として活躍する秘訣は?

――モノを預けるのはもちろん、副業として考える人にとってはホスト側としてどのようにすべきかも気になるかと思いますが、人気のあるホストの傾向はありますか?

阿部:価格の安さも条件ではあるものの、それ以上に荷物を預けたい方からの「信頼」を獲得している方が比較的活躍されているようにもみえます。

 例えば、サイト上のプロフィールが短文であったり、掲載された写真が粗かったりするよりは、きちんとした情報を伝えている方のほうが好まれています。

――特にポイントになる部分は、どこだと思われますか?

阿部:一概にはいえないものの、写真はかなり重要なポイントだと思います。その対策の一つとして、無料のオプションとして運営側が実際に足を運び、写真撮影をするサービスも展開し始めました。

 自分で撮影される場合にも、例えば、室内のどんなスペースにモノが置かれるのか、ペットがいるのかなど生活感を伝えるというのは大切な要素ですね。その上で、可能ならばモノを預かるスペースのサイズも丁寧に案内するなど、ユーザーが実際に活用することを想像しやすいような仕掛けが必要になるかと思います。

――最後に、今後のサービス拡充に向けての展望を教えてください。

阿部:現状は、ホスト側の比率が高いため、モノを預けたいユーザーとのバランスを取れるようにしていきたいですね。そのためには、単純な部分としてサービス自体の認知度を向上させるというのも課題です。

 また、僕らの理想とするのは「隣の家のクローゼットに服をかける」ような感覚でサービスが定着することですが、直近のスペース数が1200件程度なので、年内に1万件まで増やせるよう取り組んでいきたいと思います。

■ ■ ■ ■ ■

 今年7月、ベンチャーキャピタルから数千万円の資金調達をしたことが話題を集めた「モノオク」。使うあてのなかったスペースを活かせるだけではなく、モノを通して繋がるはずのなかった人とコミュニケーションが生まれるのも、大きなメリットといえそうです。

<取材・文・撮影/カネコシュウヘイ>

フリーの取材記者。編集者、デザイナー。アイドルやエンタメ、サブカルが得意分野。現場主義。私立恵比寿中学、BABYMETAL、さくら学院、ハロプロ(アンジュルム、Juice=Juice、カンガル)が核。拙著『BABYMETAL追っかけ日記』(鉄人社)。Twitterは@sorao17

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