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タワマン生活を誇張した「タワマン文学」ツイートが話題の“女性投稿者”を直撃した

ビジネス

影響力がアップしたことでPR案件も

――影響力を持ったことで、企業からPR案件を獲得されたようですね。

たわわ:実際に小学生の子どもがおりまして、小学生の教育に関心があります。一方で美容や服飾についてはほぼツイートしておらず、ほぼ関心がありません(笑)。中の人が本当に関心があることをツイートに織り交ぜていたら、有り難くも企業の案件をいただけたという状況です。

 積極的に企業案件を取りにいく意思は現在のところはありません。もちろん、いただけた案件があれば、前向きに検討させていただこうと思っています。何だか偉そうに申し訳ございません(汗)。

――たわわママさんは、「タワマン文学」はどのようにして生まれたとみてますか?

たわわ:純粋に面白がる、というだけではタワマン文学は生まれてなかったと思います。ツイッターの陰湿マウンティング土壌が育んだものというより、むしろその陰湿マウンティング土壌そのものを相対化して、小バカにするような意図があったのではないでしょうか。それも陰湿といえば陰湿ですが(笑)。

自分の「型」を作り上げたことが勝因

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――タワマン文学には窓際三等兵さんなど先駆者がいます。後発として差別化は意識されましたか?

たわわ:タワマンツイートを「文学」の域まで昇華させたのは窓際三等兵さんですが、彼のタワマン文学にはストーリーがあります。それは「東京カレンダー」的な、都心タワマンに住む華やかに見える人たちが繰り広げる華やかではないストーリーです。そしてマウントを取る側、取られる側、それぞれの側の登場人物にそれぞれ華やかでない部分があります。

 そういう多角的な視点、妙に具体的な描写かつインターネットのネタとして描かれる「あるある」を巧妙に配置しているとろのに窓際三等兵さんのプロの技が光っていると思います。文体も「東京カレンダー」や「VERY」の連載風にしており、そのほうが広く知れ渡たりやすいのではと考えています。

 一方、わたしのタワマン“関連ツイート”では、「タワマン高層階」を連呼し、「高いところに住んでいて凄いでしょう」といった選民的な印象を読み手に抱かせることを意識しています。また、高層階の対義語として「低層階」ではなく敢えて「下層階」を用いることで、あたかも高層階に住む人間=上級国民であり下層階住民は下級国民であると自然に思ってしまうようにタームを工夫しました。

 タワマン高層階から連想される極端な現象について海外有名大学卒の夫に、科学的観点から語らせる、という定型を作ったことが後発ながら一定の評価を得られたのではと思います。

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