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月300時間労働で手取り30万弱…29歳男性がイベント会社で過ごした地獄の日々

コラム

最後に社長にガツンと言ってやった

辞表

 社員の労働環境に対する意識があまりに低い会社なので、「未練はまったくなかった」と桑原さん。

 ちょうど転職サイトで見つけた通信設備会社の中途採用が決まったこともあり、あっさり退社を決断したそうです。

「社長からは引き止められましたが、ずっと我慢していたところもあったので『さすがにこのまま働き続けたら身も心もボロボロになっちゃうんで』と言ってやりました。顔をひきつらせていましたけど、言ってやったぜ!って気分ですごく気持ちよかったです(笑)」

搾取されていたことを身をもって知る

 今の職場は完全週休2日制で、有給もしっかり消化しなければ逆に注意されるとか。残業もトータルで月に10数時間で体力的な負担はまったくないそうです。

「仕事量的には前の職場の半分くらいなんですけど、給料は今の会社とほぼ一緒。今さらながら、メチャクチャ搾取されていたことを身をもって知りました

 いくら体力に自信があったとしても月300時間労働では、いつ過労死してもおかしくないレベル。身体を壊す前に転職したのは正解だったようです。

<TEXT/トシタカマサ イラスト/カツオ(@TAMATAMA_GOLDEN)>

-[辞めてわかった、あの会社のヤバさ]-

ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中

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