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ゲームに課金しまくって貯金ゼロ!再就職先もみつからない男性のサイアクな顛末

コラム

1日のほとんどをゲームに費やす日々が続く

「リアルな世界では一目置かれるようなことはなかったので、より調子に乗ってドンドン課金し、結婚資金に貯金していたお金にも手をつけてしまいました。大会に出て賞金をもらったりもしましたが、微々たるもの。最高が1日5000円程度です

 交際中の彼女から注意を受けても、1日のほとんどをゲームに費やす日々が続きます。彼女とデートに出かけても、頭の中はゲームでいっぱい。会話や行く場所が途切れるたびに「今日は、もう帰ろうか」と言って帰宅していたそうです。

「彼女は呆れていましたが、僕がゲームに熱中していることを知っていたので、大目に見てくれていました。このときは、結婚資金を溶かしてしまったことも知りませんでしたから。でも、ゲーム優先の日々を送っていたので、雇用保険の失業給付期間が終わっても再就職先は見つからず、ついに貯金も底をついてしまったんです

 ある日のデート中、彼女に追求され、再就職先が決まっていないことや結婚資金を使い込んでしまったことを話すことに。状況を知った彼女からは、「夫になる人としてはふさわしくない」と別れを告げられます。

すべてを失って気づいたこと

趣味

「心のどこかで、彼女なら許してくれるという甘い気持ちがあったんです。それに、こんなこと言うと本当にダメ男なんですが、彼女なら僕を助けてくれるんじゃないかと思っている部分もありました」

 彼女に見放された新藤さんは就職活動に力を入れますが、そうするとゲームの時間が減ってしまいます。お金がないため課金もできず、あれだけ頼ってくれていたオンライン仲間たちからも次々と見放されていきました。

「そうなってはじめて、目が覚めました。自分が頼られていたのは、人よりも時間とお金をかけ、試行錯誤して全身全霊で挑んだから。それだけだったんです。リアルの世界では、それほど頑張れていなかったことにも気づきましたし、彼女の存在や仕事をしてお金をもらうことの重要性にもあらためて気づかされました」

 そして、新藤さんが付け加えてくれたのが、「趣味にハマりすぎると、楽しすぎて無意識に現実逃避してしまうこともあるので要注意です」という生々しい言葉です。趣味は、あくまでも息抜きやリフレッシュ。現実世界で生きるための起爆剤として活用したいものですね。

<TEXT/山内良子 イラスト/カツオ(@TAMATAMA_GOLDEN)>

-[若者の「趣味で痛い目に遭った話」体験談]-

フリーライター。おいしいものや楽しいこと、旅行が大好き! ライフ系や節約、歴史や日本文化を中心に、取材や経営者向けの記事も執筆。金融会社での勤務経験や接客改善業務での経験を活かした記事も得意です

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