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鍵の閉め忘れが気になる人はヤバイかも…「ネガティブ」を脱する考え方

学び

人は1日4.5万回もネガティブに考えてしまう

 仕事中に、心のガソリンが切れたらですか? さすがに会社を抜けて遊びに行ったり、すぐリラックスするのは難しい状況。それなら、「リフレーミング」と言って、ある枠組みでとらえているものを、別の枠組みで見るようにする心理学の考え方が有効です。ネガティブになりがちな言葉を、ポジティブに置き変えていくのです。

 例えば、「失敗しちゃうかも」を「なんとかなる」に変えれば、脳も「なんとかなる」ように動いてくれる。その瞬間だけ変わるのではなく、次へのアクションも変える習性もあることが大きい。根っからポジティブでなくても、これを続けていけば、前向きなスイッチを入れやすくなります。

 そもそも悲観的になるのはしかたありません。人は「1日6万回思考する」と言われていて、そのうち4.5万回はネガティブな思考。マイナスに考えがちなのは、人間の生命維持機能として組み込まれているから。例えば、水溜まりがあれば避けますよね? 何か落ちてきたらとっさに除けますよね? そうやって、人間はネガティブな側面を多くして身を守ってきたわけです。

 大事なのは“しなやかな自分軸”。「私はこういう人間」と決めつける必要はなくて、「私はこういう人間だけど、良い点も悪い点もある。悪くなったら誰かに助けてもらおう」と、 解決方法や代案を考えることです。それくらい“竹のように”しなやかに揺らげる人になる。これは折れない心を持つ「レジリエンス力」ともいえます

イフゼンプランニングで脳からポジティブに!

中島輝

心理カウンセラー中島輝

 ふだんから目的論を意識して習慣化するといいのが、イフゼンプランニングです。“もし”こうなったら、“~をする”と事前に決めておくメソッド。これも脳科学に基づいたものです。

 例えば、「来週は嫌な案件が続いて、資料作成もヘビーで大変だな」とネガティブに思うのではなくて、「来週は大変だろう」から、「案件も資料作成もクリア」したら、「週末は家族と焼肉を食べに行こう」とか。困難や課題を抱えても、それらを終えたご褒美のイメージまで作っておきます。

 究極はこの短縮版を習慣化すること。「今日、嫌だなー」じゃなくて、嫌なことをクリアしたら、「あのケーキを食べよう」と。特に今はリモートワークで自室にこもりがちな人は出社の移動もなく、人付き合いもない。そうなると、マンネリでネガティブになりやすい。

 リモートワーカーはイフゼンプランニングの超短縮版として、マインドセットを心がけましょう。「歯を磨く」、「ハーブティを入れる」などを試すだけでもいいと思います。会社にいたら、ちょっと飲み物を買いに行くとか、自然にやってきたことですから。この切り替えだけでも、パフォーマンスは上がると思います。

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