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時短無視で売上9割増のグローバルダイニング。外食産業1人勝ちでも見えてきた“限界”

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認知度を上げられるかが今後のカギ

モンスーンカフェの看板商品「鶏肉のガパオライス」

モンスーンカフェの看板商品「鶏肉のガパオライス」※リリースより

 ただし、コロナ以前の業績は横ばいが続いていたことから既存のブランドでは限界があります。さまざまなタイプの店舗を展開し、ヒット作を探す戦略も取るべきではないでしょうか。

 その他に、同社はアフターコロナを見据えて宿泊施設への投資を検討しています。インバウンドの回復を上手く利用できれば業績の拡大につながるかもしれません。経営の多角化という面でも評価したい方針です。

 いずれにせよ現在展開している店舗はそこまで認知度が高くないため、社名ではなく店舗自体の話題作り・認知度向上が今後のカギとなるでしょう。

<TEXT/経済ライター 山口伸>

化学メーカーの研究開発職/ライター。本業は理系だが趣味で経済関係の本や決算書を読み漁り、副業でお金関連のライターをしている。取得した資格は簿記、ファイナンシャルプランナー

Twitter:@shin_yamaguchi_

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