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モテるために“年収数千万”と偽った29歳男性。全てを知った彼女は意外にも

コラム

キャラを演じるようになってしまう

「ビックリでした。収入を高く書くだけでこんなにも女性のリアクションが違うのか……って、なんだか世の中の構造に嫌気もしました。が、それでも毎日数十件のアクセスがある快感に負けてしまい、次第にそのキャラを演じるようになっていたのだと思います

 そしてついにある1人の女性と親密にやりとりをするようになりました。

「世の中ってカネなんだな、と思いつつも、その中に趣味とかを気に入ってくれたような女性が1人いまして、彼女と何度かやりとりをして実際に会ってみることになったんです。

 最初はベタに喫茶店で待ち合わせました。写真はお互いにすでにやりとりしていましたので、すんなりと打ち解けましたね。そして色々な話をしていったのですが、なんだかちょっと引っかかる部分を感じ始めていたんです

彼女から結婚を匂わせる質問が

アイスクリームを食べる女性(デート・カップル)

「お付き合いをする前なので、お互いを知るのはもちろんいいのですが、『自分が着ている服のブランドは?』『今住んでいる家の家賃は?』など、お金に関する質問のようなものが多かったのを覚えています」

 彼女の目的が見えてきた。でもそもそも自分のキャラを盛ってしまったのは自分……。

「何度かデートを重ねたのですが、収入や仕事内容、家賃に関してもどこかでバレないだろう、という感覚があったんです。そして気がつけば、御曹司的な自分を作り上げていました。本当はただのサラリーマンで、なんならボーナスもな無いような会社の社員なのに。

 彼女は自分より3歳年上て、恋愛経験も豊富にあるようでした。なので、おそらくは僕は言っている嘘の中にある矛盾に気がつき始めていたのかもしれません。ある時、もしお付き合いするならば、今住んでいる家とか、通帳も見せて、と言われてしまいました

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