元うつ病の起業家が教える「同じ会社で給与の高い仕事」に就く方法
給与の高い仕事は「1:n構造が効く仕事」
3つ目、これこそがまさしく給料が高い仕事で、あなたのすべき仕事なのですが「(3)クリエイティブワーク」というものがあります。これは、1:1構造の会社の中にもかならずある1:n構造が効く仕事です。例えば私の会社であれば、広告の製作や教材の製作、マニュアルの製作もこれにあたります。
広告や教材、マニュアルは1:n構造が効く上に、資産の経年(経時)劣化性が少ないですから大金を払っても惜しくない、ほとんどの場合必ずと言って良いほどペイする投資先です。そうであれば社長としてはカネを払わない理由はありません。ペイできるのであればそこには惜しげもなくお金をつぎ込むのが経営者というものです。
ですから、あなたが狙うべき仕事は、1:n構造が効く上に、資産の経年(経時)劣化性が少ないような(会社にとっての広義の意味での)「資産」を作る仕事です。塾であれば広告や教材、マニュアルの製作がそれにあたりますし、外食産業やホテル産業であれば業態のコンセプトメイキングがそれにあたります。
一見、労働集約的に見えるどのような業界でも目を凝らしてみれば必ずといっていいほど1:1構造のビジネスの中にも1:n構造の仕事があり、社長はそこにはお金を惜しまないものなのです。
給料交渉のポイントは?
さて、どの仕事が給料が高いのかを理解したら、まずはその仕事にありつく努力をする必要があります。その仕事にありつけたら、給料交渉をしてみましょう。
ここで注意点があります。それは、「仲間と徒党を組まずに」「必ず創業社長(少なくとも経営に関する決定権がある経営幹部)と1:1で」給料交渉をすることです。これが非常に大事で、これを守らないとあなたの給料は上がりません。その理由を今から説明します。
まず、どの会社でもそうですが、クリエイティブワークをする人も、オペレーションワークをする人も、ライスワークをする人も必要です。みんながみんなクリエイティブワークしかしない会社はコンサルタントなどの一部例外を除いては基本的には潰れるしかありません。
ですから、会社としてはスタッフ全員が徒党を組んで、我々はクリエイティブワークしかしないと言い始めたら頭を抱えてしまいます。