安月給はうつの原因になる?「給与が上がる企業」4つの共通条件
給料は「ビジネスモデル」によって決まる
では、あなたの給料が低い原因はなんでしょうか。それはあなたが勤めている会社のビジネスモデルにあります。基本的に給料は、あなたの頑張りではなく、あなたが勤めている会社のビジネスモデルによって決まるのです。
ここで、給料が高い会社のビジネスモデルとはどのようなものでしょうか。それは一言でいうと、1人あたり営業利益が大きい会社です。1人あたり営業利益が大きい会社は、ビジネスモデル上、いくつかの特徴を有しています。
(1)1:n構造
(2)資産の経年(経時)劣化性が少ない
(3)当該マーケットで資金面・実績面の双方において圧倒的No.1
また、このうち給料が高い会社は下記の条件も満たしています。
(4)1:n構造における力の源泉がスタッフの力量にある
(労働集約、知識集約、資本集約の分類でいうと知識集約である)
それぞれ見ていきましょう。
1:n構造が働きやすい業界とは
まずは、(1)1:n構造についてです。これは、事業家botさんの著書『金儲けのレシピ』(実業之日本社)にも掲載されている概念です。この代表的な例は、私がいる塾業界でいうと「スタディサプリ」や「東進ハイスクール」のような映像授業予備校があります。映像授業予備校は、それこそ1人の講師が収録した授業を多い場合には100万人以上の生徒が見ますから、1:n構造が働いているといえます。
こうした構造が働く業界では、1人の人間がたくさんの給料を得られる可能性があります。他にも、例えば営業マンよりはアフィリエーターのほうが1:n構造が働きやすいですし、普通の占い師よりも占い師Youtuber、占い師ベストセラー作家のほうが、1:n構造は働きやすいといえます。ソフトウェア開発業であれば、受託開発の会社よりも多くの会社が使っているソフトウェアを開発している会社のほうが1:n構造は働きやすいでしょう。
次に、(2)資産の経年(経時)劣化性が少ないということです。たとえば、私がいる塾業界でいえば、一度作った広告やマニュアル、教材はは多少手直ししながら2年ぐらいはそのまま使えます(弊社ではだいたい2年ごとに広告もマニュアルも教材も、ゼロから作り変えています)。
一方で、Youtube動画は基本的にアップしたその日が一番アクセスがありますから、どんどんアップしていかなければなりません。ですから、Youtube動画の編集にはそれほど大きなコストをかけられませんが、広告やマニュアル、教材であればかなりの投資をしても惜しくないという気持ちがあります。
Youtube動画でも、1日しかアクセスが伸びないノウハウ動画やインタビュー動画であればそれほど大きな投資はできませんが、2年以上継続的に視聴されるような教材動画であれば大金を払う価値があります。