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リクルート元トップ営業マンが直伝する「人に好かれる」5つの会話テクニック

学び

 ビジネスにおいては、相手に好かれる話し方が求められる。特に営業のような顧客との円滑なコミュニケーションを常に求められるような職種では必須のスキルだ。初対面の人に心を開いてもらうことはどうも難しそうだが、実はあるメソッドを適用することで簡単にできてしまうのだ。

営業マン

画像はイメージです(以下同じ)

 今回は、リクルートの元トップセールスマンで、現在は企業向けの研修講師を行う伊庭正康氏に「人に好かれる話し方のメソッド」を伝授してもらった。

 伊庭氏は、好かれる人には「聞き上手」「褒め上手」「ある仕草をしている」の3つの特徴があるという。

 今回、これを分解した上で5つのテクニックを提案してもらった。

テクニック1)受け止め上手になる

 他人に好かれる人は話を聞くときに理解をするのではなく「受け止める」のだという。

 伊庭氏曰く、そのためには相手の言葉を反復する・相手の感情を代弁するの2つのルールがあるそうだ。

「自分が理解できない話を聞いたときに、相手の話した言葉をそのまま反復したり、面白そうに話していたら、『それ面白そうですね』と感情を代弁するのです。そうすれば、自分のことを受け止めてくれていると思ってくれます」(伊庭氏、以下同じ)

テクニック2)質問上手になる

質問 面接

 また、他人に好かれる人は、質問をするのがうまいという。相手から気に入られることができる聞き方は2種類ある。

【クッション言葉】
「クッション言葉とは、『差し支えなければ』『あるとすればで結構ですが』『勉強の意味で』など最初にちょっと一言添える言葉のこと。これがあるととても質問がしやすくなります」

【拡大質問】
「拡大質問とは、単語やイエス・ノーでで答えるのではなく、文章で答える必要のある質問のこと。質問された人が、自分の思いをたくさんしゃべることのできる質問です。拡大質問をしていくだけで、相手の問題が解決できることもあるのです」

 質問上手の人と話すと、元気が出ると言われるそうだ。

「それは、自分は価値のある存在だという自己肯定感と、自分はできるという自己効力感が高まるからです。高圧的に聞こえるので、拡大質問のときに使ってはいけないのは『なぜ』という言葉。代わりに『どうしてそう思われるんですか?』『そう思われるのは、どんな理由があるんですか?』などと聞くのがおすすめです」(伊庭氏)

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