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なんとなく買っている乳酸菌飲料、ヨーグルト。「何がすごいのか」を医師に聞く

暮らし

風邪の時にヨーグルトを食べるのは…

病気になる職場

 しかし、なかには間違ったヨーグルトの摂取の仕方をしている人もいる。

「例えば多くの人が勘違いしていそうなのは体調不良時。乳酸菌飲料やヨーグルトは薬ではないため、風邪や下痢などの発症時に効果を期待できるものではありません

 もちろん食欲が出ない場合や固形物を飲み込むのが辛い場合の栄養補給として乳酸菌飲料やヨーグルトは有効だ。しかし、腸内環境を整えることを目的とした場合には、薬のような即興性は期待できない。

下痢症には適度な運動と睡眠を

 鈴木医師によると良好な腸内環境をつくるためには、日々の積み重ねこそが重要だという。

「薬のような効果は期待できませんが、予防医学の観点から腸内環境を毎日良好な状態に保つことで、健康の保持・増進に寄与し、免疫力を高める効果を期待できます。毎日の食事のなかで、腸内環境を整える食品を意識的に取り入れてみましょう」

 また便秘や下痢などお腹が不調な状態になりやすいため、ヨーグルトや乳酸菌飲料を意識的に摂取しているという人もいる。

「特に下痢の場合には、善玉菌を増やすことに加えて、あと2点の重要なポイントがあります。それは適度な運動と睡眠です。どちらも善玉菌摂取と同様に大切です。運動では30~60分のウォーキングなどをし、睡眠は6~8時間は少なくとも取りましょう」

 ちなみに下痢の症状が長く続く、もしくは血が混じっているという場合は何か別の要因の可能性がある。その場合は、専門医の診察を受けるようにしよう。

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