「マッキンゼーが仕事相手」のはずが…化けの皮がはがれる上司の特徴
上司がこんなセリフを言っていたら、要注意!
「みんなお前のことをそう(ネガティブに)言ってるよ」
気が小さいけど偉そうにしたい人のセリフです。自分の上司にあたる人がこのセリフを連呼していたら最悪です。これは状態の悪い会社よりも、むしろ立派な組織ほどたくさんいたりもします。
あなたに対して何か文句を言いたかったり、ネジ曲がった欲望を持ったりした人物が、自分の言葉として胸を張って言えずに、論理的な理由もないために、こうした言い方をしてきます。
反論されたりすることをかなり恐れていますので、一方的に高圧的な態度に出たりするため、もし自分の上司からこのセリフがよく出てくる場合は、真剣に環境か、心の持ちようを変えることが良いでしょう。
そんな上司は、あなたに「やるべきことをやる」ことではなく、「俺(私)に(仕事・気分の両面で)心地のいい状態を作ること」を期待しているからです。
なので、人間同士の相性が合わなければ、何をすればいいのか全然分からない日々を過ごすことになるからです。相性が合えばいいのでしょうが、このセリフが出てくる時点で、相性はきっと良くないでしょう。
本を眼の前に出されて、まさかの一言
「お前にとって良いことが書いてあるから、読め」
私の友人が銀行子会社の投資ファンドにいたとき、先ほどの「みんなお前のことをそう(ネガティブに)言ってるよ」がエスカレートして言われたのがこのセリフでした。
その友人は、ゴマをすれない性格もあったことも影響して、結果を出せば出すほど、親銀行からの出向者のやっかみの対象になっていました
そのとき出会った最悪な上司に、本を眼の前に出され、言われたのが「お前にとって良いことが書いてあるから、読め」だったそうです。
その言葉を聞かされた背景について、私の友人は、こう冷静に分析します。
「自分に矛先が向くことを避けなければならない環境に長くいると、自分の言葉には責任も自信も持たないようにするように条件反射的に行動するために、本まで持ち出して他人のセリフを徹底して使うのか」
と、妙に感心して話していました。
とはいえ、こうしたセリフをよく言う人が上司や主要な取引先にいたら、すぐに距離をとって離れなければいけません。
長く勤めたい会社にいるのであれば、その人が異動するまでの数年は心を押し殺してYesマンに徹するくらいしか生きていける道はなく、そこまでいたい会社でもなければとっとと別の会社を探すことをお勧めします。
誰と働くかというのは、普通にサラリーマンをしていると、なかなか自分で選べないものです。
なので、距離感の取り方、相手の言っていることをどこまで無警戒に信じて動いていいものかどうかということが、とても大事になってきます。要注意ワードを耳にしたら、よく気をつけましょう。
<TEXT/中沢光昭>