世帯年収550万円の夫婦が都内で家を買うのに「現実的な最適解」を考えてみた
埼玉や千葉という選択肢も
購入予算3500万円でフルローン前提だと、フラット35借入(1.37%/2021年4月の場合)で、毎月の返済額は10.5万円となります。管理費と修繕積立金、固定資産税を入れると毎月の住宅費負担は約13.5万円となり、1.5万円ほど出費が増えますが、ギリギリ許容範囲内ですし、夫ががんばって収入を上げるモチベーションにもなりそうです。
中古戸建てだと、当たりはずれが大きいので今回は触れないようにしておきます。
新築建売ですと、23区内ではほぼこの予算では見つからないので、埼玉県か千葉県側に渡る必要があります。東京駅になるべく近い川口市や松戸市、市川市でなら、駅からかなり離れた物件であれば駐車場付きの新築建売が見つかります。
今の状況を固定とせず、将来を見据えよう
今後も夫婦共働きであること前提で考えると、勤務地への距離が近ければ、子育てがやりやすいのは確かです。特に乳幼児はしょっちゅう体調を崩すので、保育園から「今から来てください」と呼び出し電話がかかってくることもしばしば。お互いリモートワーク可能な職種に転職しておくとか、郊外中核都市でのお仕事に切り替えるなども考えてもいいでしょう。
今後も支え合って生きていくことを考えると、家を買う前に妻側は雇用が安定して住宅ローンも出やすい、派遣から正社員への切り替えも検討しましょう。
世帯年収550万円といっても、「450万+100万円(妻はパート)」や、「300万円+250万円(どちらもフリーランス)」など、さまざまな組み合わせがあります。しかし、今回のケースを考えてみると予算と生活の余裕、どちらも心もとないのは事実。
まずは転職やスキルアップなどで年収を上げることを考えたほうが良いかもしれません。しかし転職直後は、住宅ローンがさらに借りにくくなることも事実です。若いので人生はまだまだこれから。今の状況を固定とはせず、アップサイドを見据えて行動を始めるいい機会でもありますね!
<TEXT/不動産ブロガー のらえもん>