日本人には「忖度」が必要?令和のサラリーマンに必要なスキル
信号機をなくせば「世界平和につながる」?
山根:ちなみに福山はどうだ?(ゲームは終わっていますがせっかくなので聞いています)
福山:私は信号機をなくせば「世界平和につながる」と考えています。
山根:何とでも言えそうなカードだな……。理由は?
福山:信号機をなくせば、東アジアのLED工場で重労働をさせられている子供たちが救われますよね。
岡:え???
武藤:福山は信号機のLEDを子供たちが作ってると思ってるの……?(笑)
山根:聞くまでもない、粛清だ!(笑)
岡シャニカマ:……こんな感じでしたが、イシコさん見てていかがですか?
イシコ:うん、シンプルに楽しそう(笑)。
イシコの総評「“ゲーム感覚”という視点は大きなヒントになる」
今回の企画を見ていて「ゲーム感覚」という視点が、異なる価値観を受け入れる上で重要だと感じました。
価値観を受け入れられない人の多くは真面目で、真剣に向き合いすぎるからこそ感情的になってしまう。そこで「この人の価値観をどう受け入れてやろうか」というゲーム感覚で望めば、自分の感情とは切り離した状態で客観視できるのかもしれません。
ただ何でもかんでも肯定してしまうのも良くないので、ぜひ第2弾として「王様の悪政をやんわり断るカードゲーム」も作って欲しいなと思いました! あと、この遊びの注意点があるとすれば、ゲームと割り切って楽しむこと・個人の人格攻撃をしないこと。これらを守れば、頭のトレーニングとして面白そうです。
「日本はGUESS(ゲス)の極みを目指すべきだ」
記事では割愛したのですが、テストプレイにて山根さんにオリジナルの悪政を出してもらいました。内容は「弊社はこれから墓石事業を始める」というもの。
普段なら「意味不明だからやめましょう」と一蹴するところですが、ゲーム内では肯定しようと忖度の限りを尽くします。その中で「墓石市場は世界共通だし、もし弊社が面白い墓石を作れたら『クールジャパン』として世界から注目されるかもしれない」という見解が生まれて盛り上がりました。
実際に事業展開はしないかもしれませんが、無理にでも肯定しようとすることで今までにないクリエイティブな発想が生まれるのです。
日本はもともと「忖度(guess)」が得意な国ですから、その部分を伸ばして忖度し続ければ、忖度イノベーションが次々生まれるのではないでしょうか。これぞまさに「GUESS(ゲス)の極み」です。
<TEXT/岡シャニカマ>