日本人には「忖度」が必要?令和のサラリーマンに必要なスキル
まずはゲーム感覚で「訓練」することから
岡シャニカマ:イシコさんからの依頼をふまえて「どうすれば感情を押さえて異なる価値観を聞き入れられるか」を考えたのですが、まずは「訓練」が必要なのではないでしょうか。
イシコ:訓練ですか。
岡シャニカマ:人の意見を「嫌い」と思ってしまうのは反射的な感情なので、気をつけるだけでは解決しないと思うんです。犬で言えば「噛み癖」や「吠え癖」のようなもので。
イシコ:たしかに、感情的に噛み付いたり吠えたりする人がSNSにもたくさんいますね……。たまに僕も噛みつかれてますので他人事ではありません。
岡シャニカマ:ただ「訓練」だと誰もやりたがらないので、「異なる価値観を受け入れるカードゲーム」を考えてみました。その名も『SONTAKUSHI』です。
イシコ:ボードゲーム……? ソンタクシ……??
「理不尽な王様を肯定する“忖度カードゲーム”」by岡シャニカマ
岡シャニカマ:『SONTAKUSHI』は、ひどい「悪政」を提唱する王様と、それを肯定する元老院に分かれてプレイするカードゲームです。
王様はゲームマスターとして「王様カード」の中から「タバコのポイ捨てを許可する」や「寿司禁止」など、理不尽な悪政を1つ選んで提案します。
元老院たちにはあらかじめ「元老院カード」が配られており、そこには「世界平和につながります」や「少子高齢化が解決します」など、悪政を肯定する理由が書かれています。
元老院はこのカードから肯定する理由を1つ選んで王様に意見しなければなりません。そして、全員の意見が終わった後、王様は1番酷かった元老院を選んで“粛清”します。最後の1人に残れば勝利です。
イシコ:なるほど、忖度の選択肢で『SONTAKUSHI』か。これなら遊びの中で「自分と異なる意見を肯定する訓練」ができそうですね!