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文書が苦手な人のためのメール術「報連相がうまくいかない」を解決

学び

連絡は5W1Hを柱に構成する

パソコン

 連絡に関しては、単純ではありますが、5W1Hを活用するのが短時間に効率よく連絡文書を作るポイントです。これを次の順に並べます

【連絡のパターン】
What:チームミーティングのご連絡
Why:上期の振り返りのため
Who:○○チーム全員参加
When:○月○日○時より1時間程度を予定
Where:オンラインミーティング(下記リンク)
How:各自報告テンプレートを完成した上で参加すること

 私は仕事柄、これまで2000通以上の社内通達を見てきましたが、ほとんどがこのような5W1Hを柱に作成されています。費用が発生する場合は、これにもうひとつのH(How much いくら)をプラスし、5W2Hとして使えばよいでしょう。

 なお、連絡がアクションを促すものではなく、単に情報共有のためのものである場合は、前出の報告のパターンも使えます。

相談は問題・経緯・解決策案を提示

 最後に相談のパターンを紹介します。

【相談のパターン】
問題:○○という問題(クレーム)が発生しました
経緯:という状況です(原因は○○です)
複数解決策案:対応として次の○つの方法が考えられます

 これを事例にあてはめてみましょう。

問題:東西商事さんで、誤配送のクレームが発生しました。
経緯:納品場所が先方の希望と違っていたということです。先方と当社の配送部門との行き違いで、どちらの責任とも言えない状況です。
複数解決策案:対応として次の2つの方法が考えられます。
A案:先方に社内転送してもらい配送費全額を値引き。先方が希望している対応です。2万円の値引きが発生します。
B案:当社便を使って移動。コストは1万円程度発生します。交渉が必要ですが、先方は納得すると思います。

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 このように、文章の苦手な人は、まずはパターンにあてはめてみましょう。そのうち、パターンを見なくても自然に文書が作れるようになります。

<TEXT/マネジメント・コミュニケーション研修講師 濱田秀彦>

株式会社ヒューマンテック代表取締役。1960年東京生まれ。早稲田大学教育学部卒業。住宅リフォーム会社に就職し、トップ営業マンとして活躍する一方で社員教育のノウハウを習得。現在はマネジメント・コミュニケーション研修講師として年間150回以上の講演を行い、これまで指導してきたビジネスパーソンは4万人超。おもな著書に『上司のタテマエと本音』(SBクリエイティブ)など

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