「頑張ってもやる気が出ない」ときは、無理せず“4つの考え方”で対処
(3)ルーティンを活用する
また、慣れきったルーティンの仕事から始めるのという方法もおすすめだという。「体を先に動かし、気持ちはその流れで上げていく方法です」(桑原氏)。
「気が向かない試験勉強をやるコツとして、勉強への意欲を直接上げるのではなく、とにかく机に座って簡単な問題からやっていくと、知らないうちに勉強モードに入り続けられるというメソッドがあります。
仕事でもこれは有効です。例えば、簡単なメールの返信から始める、簡単な資料作成から始めるなどです。ちなみに、ルーティンの内容はなんでもよいとされています。毎回同じ動作を繰り返すことで、脳と体が自然に『これをやったら次に仕事が始まる』と記憶させてしまうのがルーティンの効用です」
例えば休日明けに仕事モードに入りづらいのであれば、必ず体操をしてから仕事をするなどでもよい。いろいろ試して、自分にフィットする仕事モードに入るルーティンを作っておきたい。
(4)自分なりの生活リズムをつくる
また、ルーティンに近い手段として、食事・お風呂・睡眠時間などを、毎日なるべく同じ時間帯にとることを習慣づけることも、生活リズムが自然に作られてよいそうだ。
「コロナ禍においては、休憩時間も毎日のスケジュールに意図的に入れていくのがおすすめです」と、桑原氏は語る。
「気分が乗ろうが乗るまいが、決まった時間に休憩をとる、その時間は好きなものに触れるということを繰り返し脳と体に習慣づけてしまえば、自然にメリハリが生まれ、オンとオフのバランスをとりながら仕事ができやすくなると思います」
しかし一方で、仕事のモチベーションが上がりづらいのは、コロナ禍やテレワーク以前の問題もあるだろう。そもそも、仕事のモチベーションを上げるにはどんな方法があるのだろうか――。