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無言のテレワークに要注意。口が開かない、老け口になるリスク

「無意識」だから顎の痛みに要注意

 このようにムシ歯、歯周病、口臭には、具体的な対策が取れますが、実は一番厄介なのが、顎の痛みです。厄介な理由は、原因となる閉じすぎや前かがみが「無意識」だからです。しかし、マイスペースを持てるリモートワークだからこそできるセルフケアがあるのです。

 それは、自分で気が付く仕組みを作ることです。手っ取り早いのが、自分がいるマイスペースに「噛み締め注意!」「姿勢注意!」などと付箋に書いて、あちこちに貼っておくことです。その付箋を見るたびに、噛み締めや姿勢を意識してセルフチェックします。

 脳生理学的に、視界に慣れてくると、付箋そのものを無視するようになるため、時々、付箋を書き直したり、貼っている場所を変えたりすると良いでしょう。

 最も効果的な方法は、スマホなどのタイマーやアラームを使った方法です。予めセットした時間に、自分で噛み締めや姿勢をチェックします。時間やメッセージを不規則にすると、効果がより出やすいでしょう。

「顎の体操」が症状を軽くするカギ

歯医者

 症状を軽くする効果をもっと上げるなら、「顎の体操」がオススメです。テレワークのストレスで負担がかかるのは「咬筋」と「側頭筋」でした。筋肉は縮むときに力が入り緊張し、伸びる時に力が抜けてリラックスする特徴があるので、口の体操で、これらの筋肉を伸ばして、リラックスさせると、症状が軽くなります。

 顎の体操は、いたって簡単です。ただゆっくりと大きく口を開けるだけで、開ける大きさは、指が3本入る「スリーフィンガー」を目安にしてください。痛みを感じる場合は、無理をしないで、開けられる範囲で開けましょう。

 ゆっくり大きく、あくびのように口を開けて、開けた時に「10」数えます。数え終わったら、ゆっくり口を閉じてください。これを1セット10回行います。1日に5セット以上行うと、効果的です。2セット以下だと、なかなか効果は出ません。また筋肉マッサージも有効です。痛みやコリ・張りのある部分を指で軽くほぐしてください。これこそ、テレワークならではの「仕事しながらできるセルフケア」です。

<TEXT/幸町歯科口腔外科医院 宮本日出>

歯科医師・歯学博士。幸町歯科口腔外科医院 院長。国内外に160篇以上の論文を発表、複数のメディアにも登場。著書に『「デブ味覚」リセットで10日で-3kg! レモン水うがいダイエット』(あさ出版)『お口からの感染予防』(ギャラクシーブックス)など

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