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カリスマ営業がやっている、1年の負債をチャラにする「ルーティーン」

暮らし

「小さな失敗」から目を背けない

「108の煩悩消し」は、自分の弱点をさらけ出し、見える化する作業だという。

「『ゲームで夜更かししてしまった』『飲み会を断れなかった』などは、それぞれ小さな失敗ですよね。でも、小さい失敗を軽視して放置していると、いつまでたっても目標に手が届かず、自分の欲しい人生を手に入れることができません。

 日々の小さなことから直して、自分の行動を1つずつ変えていくことが重要です。『108の煩悩消し』を終えたら、新年は真新しい手帳に、目標、夢、願い事を書き記してください。今までよりずっと、目標、夢、願い事などが明確に見えてくるはずです」

 カリスマ営業ならではの、「108の煩消し」というユニークな方法。その発想の源には、和田さん流の「陽転思考」があるという。「陽転思考」とは、ネガティブな事象から「よいこと」を見つける物事の考え方だ。

ネガティブから「よい」を見つける

「ネガティブな事象をいったん受け入れ、その中から、良い部分を見つけようとするのが『陽転思考』です

手帳

「和田裕美の営業手帳」の巻末に掲載されている「陽転思考十ヶ条」。「陽転思考」の神髄に触れることができる

「例えば、仕事でミスをしたとします。『ミスはさっさと忘れて、次の仕事をがんばろう!』と考えるのは、単なるプラス思考。ミスをしっかりと見つめ、『自分の弱点に気づけて良かった』『人に謝ることを教えてもらえて良かった』『初心に戻ってやり直せるチャンスができて良かった』と、良かった面を見つけていくのが『陽転思考』です。

 自分の失敗や後悔としっかり向き合うと、必ず気づきが生まれ、そこからプラスに転じることができます。人は失敗からしか学べません。成長のためには、失敗から目を背けず、なぜ失敗したのかを考えることが大切なんです」

 ダイエットに失敗した、資格試験に不合格だった、貯金ができなかった、いつか読もうと積んである本を読めなかった、困っている友達にやさしくできなかった……。和田さんによると、誰にでもあるさまざまな「できなかった」も、陽転思考によってプラスに変えることができるという。

今年できなかったことを放置する人は、また来年も同じことを繰り返しがち。でも、できなかった自分を認め、受け入れることによって、前向きに気持ちを切り替えることができます。まずは、今年の大みそか、ぜひ『108の煩悩消し』に取り組んでみてください」

<TEXT/bizSPA!取材班>

ビジネスコンサルタント・作家。株式会社HIROWA代表。京都光華女子大学キャリア形成学科客員教授。営業力・コミュニケーション力・モチベーションアップのための講演・コンサルティングを国内外で展開。累計220万部超の著書は『世界No.2セールスウーマンの「売れる営業」に変わる本』(ダイヤモンド社)など多数。毎年好評の「和田裕美の営業手帳」は発売から16年目を迎えたロングセラー

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