世界トップ営業が明かす、夢がかなう「手帳術」
「水曜日の境界線」で目標の見直しを
1年間を52週に分けるだけでなく、「週ごとのスケジュール管理にも気を配ってほしい」と和田さん。週ごとのスケジュール管理の方法として、和田さんが提唱しているのが「水曜日の境界線」だ。それは、1週間を「月・火・水」の前半と、「木・金・土・日」の後半の2つに分けて考えるという方法。
見た目にわかるように、手帳の水曜日と木曜日の間に太い線(=境界線)を引く。
「つまり、水曜に、目標達成度合いを確認する中間の締め切りを設けるんです。例えば、今週のセールス目標が『3契約』だったとします。例えば、水曜が終わった時点で契約がゼロだったとすると、目標達成のためには、木・金の2日間で3つの契約を取らなければいけませんよね。そんなとき、『そんなの無理!』と諦めるのではなく、『3契約は無理でも、1契約なら取れるかも』と目標を見直し、修正する。これが『水曜日の境界線』を設定する意義です」
水曜日が終わった時点での目標を見直しは、「契約0」という最悪の事態を回避することにあるという
諦めモードからやる気モードにチェンジ
「木曜日と金曜日の2日間で3契約と思うと、無理難題に感じて、モチベーションが低下しますよね。ヤケになって、仕事中にネットサーフィンをしたり、漫画を読み始めたり(笑)と現実逃避が始まる。結局、この週の契約数がゼロになってしまうパターンが多いんです。だから、水曜日が終わった時点で、『1契約ならできるかも』と気持ちを切り替える。見直しは、諦めモードをやる気モードにチェンジさせるためのものなんです」
このように目標を見直しても、結局「契約0」ということもあるかもしれない。しかし、諦めた「契約0」と、目標を見直してからの「契約0」では大きく意味が違うという。
「契約が取れなかったとしても、今週も働いた、行動した、何かをやったという、達成感を得ることが大切なんです。それは次週以降の結果に必ずつながります。一方で、『どうせ今週は無理』と諦めていた人は、また翌週も同じことを繰り返してしまいます」