意外と知らない「日本酒での会食マナー」。プロが教える3つの要点
接待や会食で日本酒を楽しむには、基本的なマナーやルール、そして、お店選びから、注文の仕方、飲む順番などのコツを覚えておくことが必要です。そうすることで、より一層、一緒に行くお相手にも楽しんでいただけるようになります。
今回は知っておくと接待や会食の際に役立つことを、3つのポイントに分けてお伝えします。
※本記事は書籍『ビジネスエリートが知っている 教養としての日本酒』の一部抜粋です(著者:友田晶子、トータル飲料コンサルタント、ソムリエ、日本酒きき酒師)。
1:お店選びは「持ち込み可否」も確認
日本酒を楽しみたい人と食事をするにあたって大切なのは、お酒選びの前にお店選びです。お互いが気持ちよく過ごせるかどうかで、料理の味も大きく変わるからです。
まずは店周辺の雰囲気、店がまえ、エントランス、店内の雰囲気、カウンターかテーブルか個室か、椅子席なのか靴を脱ぐお座敷なのか、はたまた掘り炬燵なのか、環境の確認を行います。
次に好みのお酒があるか、好みの食材やアレルギーなどがある場合は対応してもらえるかを確認します。なお、お店によってはお酒の持ち込みが可能なところもあります。
本番の前に実際に行ってみるべし
お相手に味わってほしいお酒がそのお店になかった場合は、持ち込み対応をしてもらえるかどうかも確認しておきましょう。ただし、すべてを持ち込みでまかなうのは遠慮したいところ。あくまでも、お酒を提供するお店です。1、2本持ち込みするなら、2種類程度はお店の銘柄を注文するなど心がけたいものです。
大事な接待の場合は、事前に一度訪ねて、実際に食事をしてサービスを受けておくといいでしょう。前もって訪ねる予算がないときには、お店に出向くだけでもかまいません。周辺を確認したり、お店のたたずまいを見たりすることができます。もしかしたらお話だけでもできるかもしれません。いいお店なら対応してくれます。
また、難しい問題でもありますが、アルコール消毒や、パーテーションの設置、入場制限などを徹底しているかどうか確認できれば、コロナ感染のリスクを低減できるのではないでしょうか。
もちろん、電話やメールでもお店について知ることは可能ですが、実際に出向くことでわかる情報には及びません。