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コロナで活気づいた高円寺の「意外な場所」人気芸人&構成作家が語る

暮らし

 鬼越トマホーク坂井良多さん、ニューヨーク嶋佐和也さん、空気階段鈴木もぐらさん、そいつどいつ市川刺身さんといった高円寺に住む芸人がその魅力を発信し続けるYouTube「高円寺チャンネル」。お笑い芸人だけでなく、ミュージシャンやアーティストなど、あらゆるジャンルの人間が集まるからこそ、独特な風土が生まれる街・高円寺。

高円寺チャンネル

鬼越トマホーク坂井さん(右)、構成作家のなんぶさん

 インタビュー前編に続き、中編では鬼越トマホーク坂井良多さん(@sakai026)と、構成作家のなんぶさん(@ko_nambuが語る、高円寺から感じるインド感とは何か!? また、「高円寺チャンネル」で演出から編集までを一人でこなし、ネット上で「ピン芸人・ひょっこりはんの元相方」として話題になったなんぶさんとは、どんな人物なのかを探ってみた。

コロナで活気づいた「意外な場所」

――視聴者やフォロワーから反響などはありますか?

坂井良多(以下、坂井):ありがたいことに「高円寺チャンネル」を面白がってくれて、こっちが嬉しいことをいろいろやってくれたりするんですよね。いろいろな職種の人が。

なんぶ:今まで紹介したお店をGoogleで店リストにまとめてくれたり、サイケデリックでカッコいい文字でチャンネル名を書いてくれる人がいて、「動画のブリッジに使っていいですか」ってDMしたら、「あ、えっと、あ……どうぞ」みたいな(笑)。

――駅前でも撮影されたりしてますよね。

なんぶ:北口の駅前にあるスペースが“クズ広場”って呼ばれてるんですけど、コロナで酒屋の席数が減ったりしてたときは、そこにいろいろな人が集結してて活気づいてて(笑)。

坂井:半裸で髪の長いおじさんとか、オリジナルゲームをやってる人とか。あそこに悲壮感は溢れていない。あり得ないのが、あのクズ広場で飲むことを2軒目って言ってる人がいるんですよ。

なんぶ:お店のリストをまとめてくれた方のを確認したら、クズ広場が1軒としてカウントされてました(笑)。

坂井:高円寺チャンネルを始める前は、僕も嶋佐ももぐらも多少は知名度があがってきてたんですけど、普段は芸人ってオフの顔をするので、あまり声を掛けられなかった。でも、こないだは酔っ払いが近寄ってきて「俺も来月に高円寺チャンネル始めるからよ~!」っていう意味のわからない宣言は受けたんで「どうぞ」とだけ言っときました(笑)。

なんぶ:大体そういう人ってマスクもしてないですし。

坂井:高円寺の駅前広場でマスクをしてない人には気をつけてください。

ひょっこりはんの元相方から構成作家に

高円寺チャンネル

元ひょっこりはんの相方・構成作家なんぶさん

――視聴者の中には、構成作家のなんぶさんに興味がある方も増えてきていて。

坂井:実はなんぶって、もともとは僕らよりもキャリアのある芸人だったんですよ。中学生から大学生まで「ナンブヤジマ」っていうコンビで活動してて。そのあとにNSCに入って、宮下と「ダイキリ」っていうコンビを組んだけど、仲が悪くて解散。その宮下が発奮してピンネタを作ったのが、今のひょっこりはんです。なんぶは嫌われ者なんで。結局、構成作家になって。

なんぶ:嫌われ者は関係ないでしょ!

坂井:でも、高円寺で生まれ育って音楽とか高円寺文化も知ってるし、編集もできて、お笑いも一応やってたっていう。今は「高円寺チャンネル」以外にも編集とか番組の構成作家もやってるのか。

――しゅんしゅんクリニックPさんの有名な楽曲「ヘイヘイドクター」を作曲されたってプロフィールには書いてあって驚いたんですが。

なんぶ:あれはしゅんPさんがガレージバンドで打ち込んできたものを僕が編曲したっていう感じです。

――編集や音楽など「高円寺チャンネル」で存分に活きている。

坂井:あまり褒めたくないけど、編集は上手いと思います。

なんぶ:普通に褒めてくださいよ!

坂井:でも「チャンネル登録お願いします」みたいな変な洗脳ソングを勝手に作りやがって。あれはもう完全に夜中に編集してて、変なことやりだしたなと。

なんぶ:ずばりそうですね(笑)。

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