Apple、Googleを経てPinterest日本代表に。利用者・月4億人サービスの実用的な使い方
Pinterest Japanへ入った理由
そんな舩越氏が、Pinterest Japanのグロース・オペレーションズ日本代表になるきっかけは何だったのか。
「実はGoogle退職後に、一度独立を経験しているんです。約2年くらいですかね、YouTubeの動画コンテンツのノウハウや収益化のコンサルをやっていました。ただ、独立して1人で仕事をしているうちに『素晴らしいプロダクトやサービスを広める仕事をしたい。チーム一丸となって仕事をしたい』と再び思うようになった。そこで、Pinterest Japanがグロース担当者を募集していたので、『自分が今まで培ってきたグローバルサービスの日本でのサービス拡大の知見を活かせる』と思い、入社しました」
2013年に日本版サービスを開始したPinterestだが、国内においてはマネタイズよりもプロダクト体験の向上させることを重視して取り組んできている。舩越氏がグロース担当として職務についた2018年は、プロダクト体験を訴求するためにマーケティングを行ったり、先に見据える運用広告の布石を考えたりと、次のフェーズに移行する絶妙のタイミングだったわけだ。
Pinterestを賢く使うには?
しかし、FacebookやTwitter、InstagramなどのSNSに比べ、Pinterestはあまり使い勝手がわからないと思う人も多いのではないだろうか。舩越氏はPinterestについて「具体的に決まっていないアイディアを形にしたい時に使うのがいい」と説明する。
「PinterestはよくSNSという形でくくられますが、そうではない。よく『ビジュアル探索ツール』と例えていますが、未来を計画したり、自分の興味関心と向き合ったりするのに適しています。ネット検索やSNSのハッシュタグ検索で調べる場合は、もう欲しい物が決まっている場合が多いのに対し、Pinterestで検索する場合はどんな物が欲しいかまだ決まっていないが新しい発見を求めていることが多い。
買いたい物や行ってみたい場所など、これから行動する前の段階でアイディアやインスピレーションを探せるのが、Pinterestのユニークな点。さらに、使えば使うほど自分の興味関心をAIが学習してくれるので、興味が湧くビジュアルを探しやすくなる。これが、SNSとは一線を画すユーザー体験だと考えています」