高圧的な物言いをする…苦手な人をスマートにかわす“3つの方法”
どんな人でも苦手な人の1人や2人、いるものです。極力関わりたくなくても、相手が職場にいたりして、日々顔を合わせなければならないケースもあるでしょう。そこで、今回は『人は話し方が9割』の著者であり、人財育成JAPAN代表取締役の永松茂久氏が「苦手な人をかわす“3つの方法”」について解説します(以下、永松氏寄稿)。
「嫌いだけど関係性が切れない相手」とどう接する?
「悪口はできる限り、言わない、聞かない、関わらない」
これが理想ですが、いつも素晴らしい仲間に恵まれた環境に身を置けるわけでは ありません。高圧的に部下を支配しようとする上司、敵愾心(てきがいしん)むき出しのライバル、生意気な部下、町内会やPTA、コミュニティやママ友など、顔を合わすのも嫌な人たち。どんなに嫌いでも、そこに居なければならないといけないケースは少なからずあります。
そんな時、「逃げる」というのは立派な選択肢です。例えば、異動願いを出したり転職活動を始めたり、町内会やPTAと距離を置くことが必要でしょう。
1. あだ名をつけて笑い話に変える
しかし、その選択肢を取る前にできることがあります。1つめは「その状況を笑い話に変えてしまうこと」です。嫌いな相手に「あだ名」をつけるなどして、仲の良い人とだけで通じる「隠語」を考えておく、というイメージでしょうか。
例えば、いつもガミガミ言う上司を「滝」と名づけます。そして昼休みなどに、同僚と一緒になって「いや〜、今日も滝は午前中からすごかった。おかげでいい滝行になったよ(笑)」などと笑ってしまえば、少しは気持ちが軽くなるのではないでしょうか。
苦手な人に「ドラえもん」のジャイアン、「スーパーマリオ」のクッパなど、ゲームやマンガのボスキャラを、あだ名としてつけるというのもアリです。もちろん、これをしたからといって、状況が好転するわけではありません。しかし、暗い気持ちを抱えたまま人と接すると、あなた自身も愚痴っぽくなってしまいます。愚痴っぽい人のところに、集まってくる人なんていません。
嫌いな人のために愚痴っぽくなり、結果的にあなたから人が遠ざかってしまったら本末転倒なのではないでしょうか。このように考えると、嫌な人のことを笑い話に変え、その人から受けるダメージを最小限に抑えるというのは、小手先の技のようでも、有意義だといえます。ただ、あくまで自分の心を軽くすることが目的なので、言いすぎて悪口大会につながらないよう注意してください。