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手取り15万の月給制アイドルの悩み「フリーで活動していく自信がない」

学び

事務所をやめようとは思わなかった

手取り10万台

「個人的にスタッフを日給1万円くらいで雇って、チェキのフィルム代など諸々の経費を差し引いても月収30万円程度にはなることがわかってしまって、複雑な気持ちになりました」

 ですが、事務所を辞めてフリーランスでの活動にシフトチェンジしようとは思わなかったといいます。

「ちょっとフリーになろうかという気持ちにはなりました。でも私は今の事務所に恩義もあるし、やめてフリーで活動していく自信がないんです。スケジュール管理とか、営業とか自分でできる気がしませんもん」

 しばらくはこのままのスタイルを変えないつもりだという彼女ですが、近い将来のことを考えると、「ちょっと怖いです」と表情を曇らせます。

人気商売はいつまで出来るかわからない

「アイドルは会社員とかと違って、長くやっていれば昇給できる訳じゃないですから。もしかしたら、爆発的に売れるかもしれないけど、今のファンの人がいきなり全員いなくなってしまう可能性もありますよね。となると給料を上げるには今より売上をあげなきゃいけない。可能性としては、アイドルでいる期間が長くなればなるほど売上を維持するのが難しい気がするんです。どんどん新しいアイドルがデビューしていくし」

 今すぐのアイドル引退や転職は考えてはいないそうですが、常に不安と隣り合わせだといいます。

「この業界特有の話かもしれないけど、いきなり事務所が潰れてしまうとか、マネージャーさんがお金を持ち逃げてしまう……なんて話は結構聞きますからね。『いつどうなるかわからないな』と。いつまでも実家に暮らしてアイドルとして月給15万を維持するのは厳しいと思います

 浮き沈みのある人気商売で一定の人気と給料を維持するのは至難の技でしょう。「今の何倍も売れて給料が上がるのがベストですけどね」とれいなさんは笑っていました。

<取材・文/吉沢さりぃ イラスト/パウロタスク(@paultaskart)>

ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。近著に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)がある。『日刊SPA!』『BLOGOS』などで執筆。趣味は飲酒
Twitter:@sally_y0720

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