コロナ禍でも「必要とされる人材」とは?指示待ちタイプだとNG
コロナ禍で採用枠も狭まり、ますます競争が激しくなる中途採用市場。それでも選ばれる人材になるためにはどんなスキルが必要なのか。それを探るべく、多数の中途採用人材の育成を手掛けてきた株式会社ジェイックの近藤浩充常務取締役に話を聞いた。
コロナでも狙い目の業種・職種は?
厚生労働省が10月2日に発表した8月の有効求人倍率は1.04倍と前月比を0.04ポイント下回り、8か月連続の低下だ。新型コロナウイルスの影響で、どの企業も採用を控えているイメージがあるが、どういった業種・職種が買い手市場なのか。
「業種としてはIT関連業、建設業、介護関連業、エネルギー関連業、食品メーカー系といった業界は、コロナ禍でも比較的採用意欲が落ちていないようなので、そこを狙っていくと良いかもしれません。
職種としては、営業職、特にテレアポを中心としたインサイドセールスという役割を担う人材ニーズは高いように感じます。コロナ禍の今、顧客へ訪問し、対面で営業する機会が失われ、オンライン商談が主流となっています。商談機会をいかに創出するかが売上を維持・拡大するための生命線となっており、そこを牽引するインサイドセールス部隊の構築を推進している企業が増えています」
中途採用されるためのコツ
中途採用で選ばれるためのコツやテクニックがあるのだろうか。
「見るべきポイントは、企業がどのような理念をもって事業を展開しているか、顧客に対してどのような姿勢で接しているか、そこで働く人たちはどんな性質・タイプの人が多いのかです。そういった点を、自己分析を通じて理解が深まった自分と照らし合わせて検討していくことが大切です。
具体的には自分が成し遂げたいことと経営理念は合致しているか、自分の強みは求められているものか、そして何より事業に自分は情熱を傾けていけそうかを考えていくことが重要です」