明日は我が身?ビジネスマンが知るべき「SNS炎上リスク」と対処法
炎上しないためにもっとも重要なことは、炎上しやすい話題、テーマを扱わないことです。
また、テキストでのやりとりは、対面で会話するよりも誤解が生じやすいものです。発言内容がきつく感じられることがありますので、内容だけでなく、言い方にも注意しましょう。
ほかにも「画像や動画は自分が意図していない解釈をされたり都合よく切り取られたりして拡散する」こともあるので注意が必要です。
不用意に「炎上しやすい」ことをしない
最後に、万が一炎上してしまった際の対処法についてご紹介します。
自分の発言に批判的なコメントが殺到したり、ネットニュースで問題扱いされたりしたときに最も重要なことは、とにかく一旦、落ち着くことです。気が動転した状態で的外れな反論をすると、火に油を注ぐことになりかねません。
気持ちを落ち着けて批判内容を確認したら、どういった対応が適切なのかを検討します。炎上したからといって安易に謝罪をしたり、投稿を削除したりしてはいけません。
炎上の内容にもよりますが、それらも批判の対象となってしまいます。たとえ炎上したとしても、賛同・応援をしてくれるファンやフォロワーもいますので、そういった方々の信頼を損なわないように対応しましょう。
そして、ひどい誹謗中傷が続いた場合は、自分でなんとかしようとせずにプラットフォーム側にアカウントを通報するなどの対処方法もあります。また、殺害予告や犯罪予告などをされた場合は、警察に相談することも視野に入れましょう。
※Twitterヘルプセンター 攻撃的な行為の報告
※Instagramでの嫌がらせやいじめの報告
やはり咄嗟の判断は炎上のもと
「とにかく一旦、落ち着く」「批判内容を検討」とはいったものの、まだイメージがつきづらい方も多いのではないでしょうか。
過去に起きた芸能人のソーシャルメディアアカウントにおける炎上事例を調べてみると、初期対応がまずかったために、ますます燃え上がってしまったケースも散見されました。
例えば最近ですと、本田翼さんがテレビ番組で過去に意地悪された女優について名前を伏せて発表したことで、ネットで犯人さがしの憶測が飛び交う事態となりました。
そこで本田さんが自身のInstagramアカウントの投稿を通じて誤解である旨を伝えたところ(その投稿はすでに削除済)、ユーザーからは「言い訳がましい」といったコメントが殺到してしまいました。
このように咄嗟の判断で謝罪や弁明、投稿の削除をしてしまうと、ユーザーに「言い逃れ」「逃げ行為」ととらえられてしまう場合があります。やはり炎上が起きてしまった原因を冷静に見つめて、対応すべきでしょう。
SNSに限らず、インターネット上で発言するならば、炎上のリスクをゼロにはできません。少なからず批判や非難を浴びてしまう可能性が生じます。
しかし炎上を怖がり、SNSを有効的に活用できないとすればそれは非常にもったいないことです。記事でご紹介したことを念頭に置き、必要以上に怖がることなく、SNSを活用してみてください。
<TEXT/小東真人>