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2000万円をカルチャー界に還元するバドワイザー、日本代表に聞いたその理由

ビジネス

オペレーション構築からブランド訴求へ

バドワイザー

 初年度である2019年は、「国内での流通や消費者の手元に届くまでの販路を強化した時期だ」とロドリゴ社長は話す。

 一方で、グローバルではバドワイザーの「BE A KING」を体現し、カルチャーシーンを牽引するクリエイターやアーティストらの才能を開花させるため、様々な取り組みを行なってきたことから、「日本でも『カルチャー』との結びつきを強化し、バドワイザーを楽しむライフスタイルを伝えたい」とし、新たなブランドイメージの構築にも努めるという。

「キリンビールとのライセンスが切れたことで、海外バドワイザーの生産工場からの直輸入に変わりました。それに伴うロジスティクスや在庫管理の面で、懸念点がないか確認をしながら初年度はビジネスを行なってきましたが、2020年からはブランド訴求に力を入れていきたい。

 音楽やファッション、アート、サブカルチャーなど、日本には様々な“カルチャー”が根付いているので、カルチャーシーンに携わるアーティストや若者にバドワイザーの世界観が伝わるような施策を行っていく予定です。直近では、新型コロナで未曾有の危機に苦しむアーティストや、クラブやライブハウスといったエンタテインメント施設などを支援するプロジェクト『RE:CONNECT』を発足しました

2000万円をカルチャーシーンに還元

 相次ぐイベントや興行の中止は、アーティストの表現の場やファンとの交流機会が減少する要因となり、ライブエンターテイメント業界は苦しい状況下に置かれている。バドワイザーは、業界を下支えしてきたアーティストやクリエイターの支援をするため、新たにReconnect(紡ぎなおし)し、未来のシーン発展へと繋げるべく「RE:CONNECT」を立ち上げた。

 もともと“KING OF BEERS”をキャッチコピーとして掲げているが、ここでいうKINGは、エネルギーを持って頑張る全ての人々を指すという。

「2018年から、世界の主要都市で開催しているイベント『BUDX』を今春に開催予定でしたが、新型コロナでキャンセルを余儀なくされた。そこで、広告費としてプールしてあった予算の一部である約2000万円を、カルチャーシーンに還元することを決めました。ポッドキャスト配信やオンラインイベントなど、集まれる場所が限られる今だからこそ、オンラインを中心としたコンテンツに注力していきます」

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