5000円もらえる「マイナポイント」って何?理解している20代はたったの3割
政府のコロナ対策の遅れを指摘する声も
また「これだけ世界的にIT化が進んでいる現在では、“国に管理されたくない”などの理由はもはや通用しなくなっていると思います」といった社会的状況を判断した上で賛成と答える人も。
この他には、
「コロナに対する給付金の遅れがあったため」
「今回のような給付金制度の際にマイナンバーが広まっていれば、よりすばやく給付できると思うから」
など、政府のコロナ対策が必ずしも迅速でなかった点を指摘する声も。マイナンバーを活用できれば改善できるという期待も20代の中では強いようです。
「国に個人情報を管理されるようで気になる…」
では、今回の調査で43人いた「マイナンバー制度に反対」という人はどういった考えからでしょうか。反対意見として多かったのが個人情報の問題です。
「個人情報が管理されてしまい、見張られているような気分になるから」
「銀行口座との紐づけなどさまざまな個人情報を一括すると流出した際にすべてが漏れ出てしまうから」
など。また、反対する理由として、情報を国に委ねてしまうことの危険性を心配する声も多数ありました。
「政府が国民の預貯金など管理したいだけだと思う。そのために作ったもので徐々にいろいろ連携しようとしているのでは。安全性も不安だし、今までなくても十分、事足りていたので必要はない」
国がどういった理由でマイナンバー制度を普及させたいのか、その全容を私たちが知ることは困難ですが、少なくとも批判的に捉えている人が少なくないというのが実情としてはあるようです。いずれにしても、こういった若者の現状をを鑑みると、マイナンバー制度の普及が爆発的に進むのは難しいかもしれませんね。
<TEXT/菅谷圭祐>
【調査概要】
調査内容:「マイナンバーに関する意識調査」
調査期間:2020年6月23日
調査対象:全国の20代男女100人
調査方法:株式会社クロス・マーケティング「QiQUMO」によるアンケート調査