5000円もらえる「マイナポイント」って何?理解している20代はたったの3割
マイナンバーカード自体の理解の低さがネックに
なぜマイナポイントは認知が低く、肯定的な意見も少ないのでしょうか。それは、そもそもの土台としてマイナンバー制度自体の理解が進んでいないことが背景のひとつとしてあるかもしれません。
マイナンバーカードの取得状況について、内閣府の調査によると「取得した(する)」が44%、「取得していないし、今後も取得する予定はない」が53%でした。年齢別では、18〜29歳の取得率がその他の30代、40代、50代、60代、70歳以上に比べてもっとも高く、52.5%でした。
しかしながら、bizSPA!編集部が20代に行った調査では、「マイナンバー制度について正しく理解していると思いますか?」という質問に対して「はい」と答えたのは29人。全体の3分の1以下という結果でした。
そして、「マイナポイント事業の内容を知っていますか」と「マイナンバー制度について正しく理解していると思いますか?」というふたつの質問に両方とも「はい」と答えたのは17人。全体の5分の1以下というのは非常に少ない人数と言わざるを得ないでしょう。
また、両方とも「はい」と答えた人の中でも「マイナンバーカードは交付通知書を申請して受け取って、さらに窓口まで行ってカードを受理する必要があり正直面倒です。制度について理解しているつもりですが、手続きの煩雑さからまだ受け取っていません」という声も。
理解自体も進んでおらず、さらには理解している人でもマイナンバーカードを入手して活用することに高いハードルがあることが伺われます。
マイナンバー自体は賛成が半数以上
上記の結果だけを見るとマイナンバーカードの普及は前途多難なようにも見えますが、その中でも光明と取れる結果もあります。
「マイナンバー制度についてどう思いますか?」という質問に対しては半数以上の57人が賛成と答えています。理解と認知、普及はまだ進んではいないものの、受け入れる素養は20代の中にはあるようです。
その理由としては、
「暮らしが便利になるならいいと思う」
「今後使い道が増えて便利になっていく可能性があるから」
など、活用による便利さへの期待があるようです。