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「他人が触ったお金が嫌」コロナで“完全キャッシュレス化”した20代男子の言い分

コラム

LINE Payはカードからアプリ決済に

 数あるキャッシュレス決済。期間限定のキャンペーンなどがサービスによって異なるため、複数のサービスをお店ごとに使いわけることがポイントを貯めるコツといえます。

 しかし、あらゆるサービスのキャンペーン情報を常にキャッチするのはなかなかの手間。中村さんのように汎用性の高いものに絞って利用している人も多いようです。

「LINE Payは使いすぎを防ぐため、現金をATMから入金をするプリペイドカードを使っていましたが、大型量販店のネットショップでも使うため、クレジットカードと紐付けました。コンビニ、ドラッグストアなどの支払いは、できる限りLINE Payアプリの決済に統一しました」

 なぜだかすっきりとした表情を見せる中村さん。完全キャッシュレス化に不安はなかったのでしょうか。

Apple Watchで改札もタッチスルー

Apple Watch

photo by Shinya Suzuki via flickr CC BY 2.0

「今は、飲食店でもキャッシュレス決済を導入しているところも多いですよ。さらにApple Watchを購入して、モバイルSuicaに移行したので、改札で定期券を出す手間もなくなりました。会計時、小銭をジャラジャラしている人をみると、早くキャッシュレスにしたらいいのにって思います」

 中村さんは、財布が軽くなり快適になったといいます。ではデメリットは感じていないでしょうか。

「まだ経験はないのですが、Apple Watchのバッテリー切れでしょうか。いろいろなアプリを入れているせいか、バッテリーの消耗が早いんです。電池切れだと改札をピッと通過できないので、あるときタイミング悪く、移動先で『残り10%』と表示されたときはヒヤヒヤしました」

 コロナによりキャッシュレスが思わぬかたちで利用が広がっているようですが、くれぐれも使いすぎには注意しつつ、家計に役立てていきたいですね。

― 特集 コロナ時代の若者たちの変化 ―

<取材・文/池守りぜね イラスト/カツオ(@TAMATAMA_GOLDEN)>

出版社や、web媒体の編集を経て、フリーライターに。趣味は子供と一緒にプロレス観戦。ライブハウスに通い続けて四半世紀以上。家族で音楽フェスに行くのが幸せ

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