いきなりステーキだけじゃない。急成長企業のしたたかな経営戦略
ビジネスで成功するには、さまざまな要素が必要なものですが、成功している企業には明確な理由があるものです。
6月10日放送の『がっちりマンデー!!』(TBS)で、ここ3年間で100店舗増えている急成長中の企業が特集され、ネットで話題を呼んでいます。
取り上げられたのは、繁華街などでも見かけるようになった立ち食いステーキ店「いきなり!ステーキ」、不動産売買仲介で店舗を増やし続けている「ハウスドゥ」、激安レンタカービジネスで話題になっている「ガッツ・ジャパン」。これらの急成長企業のノウハウをご紹介します。
創業4年4か月で250店舗「いきなりステーキ」の秘密
ペッパーランチなどのブランドが有名な株式会社ペッパーフードサービスの新ブランドが「いきなり!ステーキ」です。2013年に銀座で1号店をオープンしてから、急速に成長しているブランドです。
みなさんも見かける機会が多くなってきたと思いますが、それもそのはず、3年間で174店舗増やし、現在は250店舗にもなっております。しかも、1店舗も閉店していないのです。
同店の人気の秘密は、低価格でボリュームのあるランチセットや、量り売り、プリペイド機能付きカードの導入などがありますが、何と言っても高品質なお肉を安価に提供している点に尽きるでしょう。
通常の飲食店は35%ほどの原価率を、いきなりステーキは70%に設定。そのため、肉質の良さが評判の大きな要因です。
異例の高さの回転率が生んだ肉質の良さ
なぜその原価率でやっていけるのでしょうか? 同店では回転率を上げて、最大限に売り上げる工夫をしているからです。
ステーキ店にしては珍しい立ち食いスタイルが有名ですが、これでお客様の回転率を上げたり、高熱の鉄皿に載せてステーキを提供することによって調理時間を短縮するなどの回転率を上げる工夫が施されています。
また、省スペース型のキッチンと、カウンター席のみの配置にしたりすることによって、小さな面積でも出店できるようにしたとのことです。どの工夫も、ステーキ店としては珍しい施策でしょう。
同番組で、ペッパーフードサービスの一瀬邦夫社長は「今年中にあと200店舗を新規に開店する」と強気な姿勢を見せていました。もしかしたらあなたの最寄り駅にもいきなり!ステーキが、出店するかもしれませんね。