「誰でも話し上手になれる」コツを、ディスカッションの達人が伝授
誰でも話し上手になれる「3つのボックス」
私がオススメしているのは「現状」「理想」「アクション」という「3つのボックス」にわけること。話がわかりにくいのは、次のことが原因です。
・3つの要素をごちゃまぜにしている
・3つの要素の説明の順序が行ったり来たりしている
・3つの要素にあまり関係のない話題が多い
自分では詳しく話しているつもりでも、聞いている側には意外と伝わっていないことはよくあります。それは相手の頭の中を整理してあげられていないからです。
話をする前に、「3つのボックス」を思い浮かべて整理してみてください。慣れないうちは紙に書き出すことをオススメします。WEB会議であれば、画面共有やホワイトボード機能を使って、実際に書いて見せてしまうのもいいでしょう。
「3つのボックス」で理解力も大幅アップ
「3つのボックス」は話を聞くときにも使えます。話がよくわからないと突っ込まれたり、議論が紛糾したり、「炎上」したりするのは、大体3つの要素がきちんと説明されていないときです。
例えばコロナの問題でも「マスクを配布する」とか「外出自粛を要請する」「10万円を給付する」など、様々な“アクション”があります。でも、どんな現状があって、何が目的なのかは、一部の報道を見ていても意外とはっきりしません。
会議や打ち合わせで話を聞くときも同じで、「3つのボックス」を意識して入れば、何が情報として欠けているかがわかります。もし欠けていたら、そこを尋ねれば「いい質問」になりますし、つじつまが合わない部分を指摘すれば「課題の発見」になります。