売上3万台超「焼きペヤングメーカー」はなぜ生まれたか?
商品のターゲットは多岐にわたる
エッジの効いた製品となると、果たしてユーザーが「どこで購入しているのか」も気になるところ。販売経路も解説してくれました。
「ドン・キホーテや家電量販店、ホームセンターなどから購入していただくケースが増えてきました。ターゲットもさまざまですが、例えば『ギガたこ焼き器』はビンゴ大会などの景品としても人気になっています。
分社化した当初は、ネット通販が主な販売箇所ではあったのですが、SNSを通じて拡散したことで、実店舗でも置いていただけるようになっていきました」
商品のターゲットは多岐にわたり、若い世代に支持されている製品がある一方で「テレビの音声を耳元で聞きたい需要から、ウェアラブルスピーカーが70~80代の高齢者層に人気となったのは意外でした」と明かします。
企画は飲み会で決まることも多々
代表製品のひとつである「焼きペヤングメーカー」は、ペヤングが大好きな社員が、実際にフライパンで焼いてみたのをきっかけに生まれたもの。従業員それぞれの自由な発想を汲み取る工夫はあるのか、企画実現までの流れを教えてもらいました。
「従業員同士の飲み会をきっかけに、立ち上がる企画も少なくありません。企画会議も社内では実施していますが、1人ひとり『これだけ案を出さなければいけない』というノルマはないです。
実際に製品化するにあたって、どのターゲットに刺さるかを協議しますが、マーケティングありきで企画を考えるのではなく、あくまでも従業員それぞれが思う『身近にこんな悩みがあるから解決したい』といったひらめきを大切にしています」