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OB訪問をムダにしないコツ。社会人がイラっとする言動とは

学び

間違ったOB訪問が生まれる“背景”

 間違ったOB訪問が生まれる背景の1つ目は、今の大学生が、大学の就職課から「とにかくOB訪問!」と強く勧められるからです。就活解禁とともに、卒業生の連絡先を片っ端から教えて「とりあえず行ってきな!」と送り出す現状があります。

 実際に筆者は昨夏、大学・専門学校の就職課を複数校回り、就職支援についてお話を伺ってきました。その結果、どこの学校でもOB訪問自体は当たり前のように行なわれているのですが、そこから就職内定率を追い、どれだけの訪問者が進路決定に繋がったのか把握している担当者は非常に少なかったです。

 なかには学校として企業側に依頼し、集団訪問をするアポは押さえたのに、参加する学生が集まらないため、ターゲットを広げてなんとか学生に行ってもらう「枠を埋めるための運営」をしているところもありました。

 これでは強制参加する学生も無目的、企業人事も力の入れ所が見えず、しまいには学校担当者も結果を回収できずに疲れ果ててしまいます。

準備をした上でOB訪問してほしい

履歴書

 2つ目は、学生側に「周りもやっているのでとりあえず自分も訪問!」という意識がある点です。知り合いの採用担当者に話を聞くと、学生のOB訪問姿勢で改善して欲しい項目の大半が「準備をした上で訪問してほしい」というものでした。

 初めてわかる情報を得られるだけでも、OB訪問は有益だと思います。でも、そこから“意思決定”をするためには自分の中にある程度の情報や考えがないと、新たにインプットする情報の整理は進みません。

 つまり情報を取り込むだけでは垂れ流しになってしまうため、取り込む前と後のちょっとした工夫が必要なのです。例えば、よく言われるのが「質問の姿勢」です。あらかじめ質問を用意しておく、質問したいことのリストをまとめて、先輩社員側に送っておくなどがあります。

 採用担当者のなかには、採用サイトや採用情報を事前に見た上での質問があった場合には「いいね!」と心の中で感じる人もいるようです。

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