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就活でタトゥーを理由に「不採用」にできる?20代がタトゥーで困った事件簿

暮らし

 東京オリンピック開催で多くの外国人が訪日することもあり、全国の銭湯や娯楽施設で「タトゥー禁止」のルールが徐々に見直されつつある状況ですが、まだまだ依然としてタトゥーに対する“負のイメージ”は払拭されていません。

タトゥー

※画像はイメージです(以下同じ)

 多様性が認められるようになった現代であっても、“タトゥー=不良”という偏見は日本に根強く残っています。今回は若気の至りで、見える箇所にタトゥーを彫ってしまったため、就活や結婚など様々な場面で苦労することになった若者のエピソードを紹介します。

完成形がないのでズルズルと

「この先もずっと苦労が続くと思うと、除去も考えちゃいますね」

 関東圏に在住の高橋健吾さん(仮名・26歳)もその一人。10代のころに入れた首元のタトゥーが原因で就職活動がままならないと嘆きます。10年前に当時の友人たちと肩に“トライバル柄”を彫ったのを皮切りに、現在、高橋さんの首元、両足首にはタトゥーが。本人も「やりすぎた」と振り返ります。

「“洋彫り”は“和彫り”のように完成形がないので『こうなりたい』というイメージ像があるわけではなく、数年おきになんとなくズルズル増やしていった感じです。正直やりすぎたかなと後悔しています。

 20代前半のころは、友人たちと飲食店を経営していたので、誰に文句を言われることもなかったのですが、共同経営していた仲間が病気になり、店を閉めざるえなくなってしまいました。今は“タトゥーOK”の日焼けサロンでアルバイトしていますが、就活は箸にも棒にも引っかかりません。もうお手上げですよ」

除去には20万円必要

 少しでも現状が変わることを期待し、どうやっても隠せない首のタトゥーの除去を考えているそうです。

「昔はなんの問題もない環境だったので、自分の好きなように彫っていましたが、当時とは状況が変わりすぎていて……。正直、消したほうがいいと思っていますが、病院で『首の刺青ひとつ切除するだけでも20万円弱かかる』と言われました。

 そんな貯金はどこにもないので、とりあえずこのまま大丈夫そうな会社を受けてみて、それでも難しいようなら借金してでも除去しようと思います」

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