HearとListenはどう違うのか?英会話の基礎ルール
HearとListen、意味の違いは?
Hearは「聞こえてくる」「聞こえる」という意味。Listenは「聞く」という意味です。似たように、SeeとLookとWatchの違いに迷う日本人の入門英語学習者も多いですが、HearとListenも混同しがちです。意識的に聞くのはListenで、意識しなくても聞こえてくるのはHearと覚えるとよいでしょう。
電話で話をしていて、音が途切れてしまう場合、Can you hear me? と確認します。「声がきちんと聞こえてきますか?」の意味。I cannot hear you.であれば、「声が聞こえないよ」の意味です。
I cannot listen to you.と言ったら、例えば相手と意見が違ったりして、「あなたの言うことに耳を貸すことなどできない」という意味になってしまいます。
I hear you, but ….という「クッション」
また、Hearという動詞の便利なところは、「なるほどね」という意味で使えること。相手の発言を受けて、決して合意はしないけれど、「なるほど」とだけ言いたい時に使える表現です。
「もっと積極的に投資したほうが良いと思います」という発言に対して「投資は抑えるべきだ」と言ってしまうと、相手は「こちらの考えをきちんと聞いてくれているのかな」と思わせてしまうでしょう。
そこで、I hear you, but ….とクッションを入れるだけで、「あなたの言っていることはきちんと聞いていますが」というニュアンスを入れることができます。
<TEXT/木内裕也>
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