高級スーツでも台無しになる「着こなしが下手な人」の特徴。プロに聞く
セミフォーマル、ドレスカジュアル、スマートカジュアル……。ドレスコードにもさまざまな種類が存在する。ファッションはTPOによって使い分けるとはいうものの、シチュエーションによって着こなしをどう変えるかについて、悩ましいこともあるだろう。
今回は、オーダースーツやシャツを手がける「FABRIC TOKYO」の平山浩次氏に、20代ビジネスマンが覚えておきたいスーツの着こなし方や、TPO・シーン別のおすすめコーディネート、モテるためのコーデ術を伺った。
自分が似合う着こなしを客観視する
ビジネスはもちろん、冠婚葬祭など多くの場面で着用するスーツ。スーツの着こなしはどのようなことに気を付けるべきなのだろうか。
「スーツを着るときは、どういう相手にどういう印象を与えたいか考える。また、目的に応じてサイズ感や色味の使い分けをする意識も必要になる。最も大事なのはトータルバランス。どんなに気品のある上質な生地のスーツでもサイズが合っていないと台無しで、その逆も然り。要はサイズ感、色、小物のネクタイから鞄、靴、時計まで全てのバランスが整っているかどうか。おしゃれな人は、自分が似合う着こなしを知っています」(平山氏、以下同)
どんな着こなしが自分に似合うかがわからないときは「まずはプロに相談するのがベスト。洋服を買いに行った時に、プロのスタッフに聞くのが一番早く、理想に対しての的確な答えをくれるはず。また今は、雑誌やWebでプロのスタイリングを見ることもできます。勉強と一緒で、おしゃれも興味を持ち、継続することでレベルアップしていく」とのこと。
年齢によって似合う服も変わってくるため、「服装が数年間アップデートされていない場合は、仕事の役職やライフスタイルに合った着こなしになっているかを見直す。おしゃれな服を着ることでおしゃれになるわけではない」ことを理解しておく必要があるという。
「清潔感+身の丈」の着こなしが「モテ」を生む
モテを意識したスーツの着こなしをする際は、女性の「ファッションに対する感度の高さ」も抑えておくべきと平山氏はアドバイスする。
「女性は、男性よりも色彩認識能力が高いといわれていて、色使いや柄使いをよく見ている。また、サイズ感もチェックしていて、男性の着こなしには割と敏感です。パツパツ、ピチピチ、ブカブカなどサイズ感が合っていなかったり、頑張っている感が出過ぎてしまったりするのはNG。
さらに言えば、ジャラジャラとアクセサリーをつけ過ぎることや、ブランド物のロゴが入った主張の強すぎる小物もNG。スーツのみならず、シャツやベルト、靴といったアイテムも意外に見られているので、トータルでバランスの整った、年齢相応で身の丈に合った着こなしが大切です」
いくらファッションが決まっていても、清潔感に欠けてしまっては台無しになる。そんなとき、覚えておきたい選択肢が「オーダースーツ」だ。
「オーダースーツの良い点は、全て自分の好みなサイズ感や生地、色味を選べるところ。さらに、プロからライフスタイルに合わせた着こなしを提案してもらえる。既製品では手に入らない、自分の身体にフィットした世界にひとつだけのスーツを作れます」