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桑田真澄、小宮山悟…プロ野球から大学進学を選んだ4人

学び

 今、プロ野球はシーズンオフの話題で持ちきりだ。来季への決意を新たにする選手や、各球団のチーム編成にまつわるゴシツフが豊富なのも、この時期だ。

千葉マリンスタジアム

千葉マリンスタジアム photo by ROG CC BY-SA 3.0

 もちろん、球界を去る選手の話題も少なくない。12月7日、千葉ロッテマリーンズの島孝明投手が3年間の現役生活からの引退を発表した。そして、島は、引退後の進路として大学進学という道を望んでいるという。

 プロ野球選手のセカンドキャリアとしての大学進学は決して多くはない。だが、若手、ベテラン選手と、いくつかのケースを紹介したい。

1)島孝明:現役生活3年で自らに区切り

 2016年、ドラフト3位でロッテに入団した島孝明。高校時代にはU-18日本代表にも選ばれるなど速球派右腕として期待は大きかったものの、プロ入り後、制球難に苦しんだ時期もあり、現役3年間で1軍登録はなかった。

 今季終了時、球団からは育成枠での再契約を打診されたものの、野球選手として区切りをつけ、新たな道を進むことを決意する。

「貴重な時間を過ごすことができた」とプロ生活を振り返り、ファンへ向けても「短い間でしたがたくさんの声援をありがとうございました」と球団を通してコメントしている。

 21歳、あらゆる可能性を秘めた若者の再出発は始まったばかりだ。

2)小宮山悟:サッカー、大学野球でも活躍

小宮山悟

『成功をつかむ24時間の使い方』(ぴあ)

 メジャーリーグの舞台にまで登り詰めたベテラン投手も、後に進学の道を選択している。小宮山悟は、高校卒業後、2年間の浪人時代を経て、早稲田大学に入学。

 その後プロになり、現役時にはロッテをはじめ、横浜ベイスターズ(当時)、ニューヨーク・メッツで活躍し、無所属の時代も経験。ロッテ時代にはその抜群の制球力を武器にエースとして君臨し、最優秀防御率のタイトルも獲得している。

 2009年に44歳で引退を迎えるが、その3年前より早稲田大学大学院スポーツ科学研究科に入学。プロ野球選手と大学院生という二足のわらじを履くことに。

 引退後はテレビ解説者として日米の野球中継に携わり、2014年にはJリーグ理事に就任するなど頭脳派投手として鳴らした現役時代さながら、その活動は多岐にわたっている。2019年初頭より、母校・早稲田大学野球部の第20代監督に就任。

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