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都内のマンションは「東京五輪後に暴落する」説を検証してみた

コラム

中古マンションの価格決定メカニズム

マンション

 新築マンションと違い、中古マンションの売り手は個人が主です。

 売り急いでいない場合は、値段が下がるなら販売を止めてしまう、という戦略を取れますが、世の中にはどうしても売らないといけない事情を抱えた人もいて、その人たちの売り物件は市場メカニズムにより価格決定がされます。

 当然、不景気になると買い手が消滅しますから、中古マンションの価格は下がります。ただし、オリンピック後に不景気になると確定しているわけではありませんし、金利動向や為替(大幅な円安になると海外勢から見て日本の不動産が相対的に割安になる)も価格変動の一因ですので、結局のところ「オリンピック後に下がるかどうかよくわからない」というのが本音です。

 住宅は、25~40歳くらいという購入適齢期が決まっている商品で、高いからといっていつまでも買うのを引き伸ばすわけにもいきません。不確実なオリンピック後を待つくらいなら、家族で住宅に求めるものを一旦整理するほうがいいでしょう。

<TEXT/のらえもん>

湾岸タワマンに住んでいるという設定の湾岸妖精(ブロガー)。「マンション購入を真剣に考えるブログ」を運営。人間界ではいたって普通の都内勤務サラリーマン。著書に『専門家は絶対に教えてくれない! 本当に役立つマンション購入術』(廣済堂出版)など

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