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忘年会のスピーチで「経営陣を批判」アラサー会社員を待つ地獄

学び

酒宴での言動・振る舞いに注意

ビール

 ただし、Nさん自身は決して無能な人間ではなかったそうです。

「体育会系キャラで少しウザいところがありましたが、仕事も丁寧で早いと評判でしたし、面倒見も良かったです。ただ、酒癖が悪いってほどじゃないですが、お酒に飲まれてしまうところがありましたね。

 あの日、緊張をほぐすためにビールを何杯も飲んでいたらしいので、少し酔っていたのかもしれません。あと、スピーチしているうちにNさんのテンションが上がっている印象を受けたので、調子に乗って本音がポロッと出てしまったようにも思いました。まあ、いずれにしても同情はできませんけどね」

酒の席で失言しないよう意識

 ただし、本島さんにとってこの一件はいい教訓になったといいます。

「酒の席に限ったことではないですが、上司の前では失言しないように強く意識するきっかけになりました。忘年会や新年会だけでなく、仕事終わりに上司から飲みに誘われることもあるため、表面上はフランクに会話をしていても油断しないように心がけています。

 お酒は結構強いほうですが、忘年会などでは最初の1~2杯だけにして、あとはソフトドリンク。これも私なりの自衛策です」

 仮に無礼講だと言われても職場の酒宴である以上、本当の意味で何でもOKというわけではありません。笑って済まされない場合もあるため、お酒の席だからこそ言葉や振る舞い方ひとつにしても注意を払ったほうがよさそうです。

特集・忘年会にまつわるエトセトラ

<TEXT/トシタカマサ イラスト/パウロタスク(@paultaskart)>

ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中

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