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染谷将太、15年ぶりの再会に「いろんな感情が一気に湧き出てきた」

 染谷将太さん、戸田恵梨香さん、窪塚洋介さん、斉藤由貴さん、永瀬正敏さんという豪華キャストが共演した映画『最初の晩餐』が公開中です。

染谷将太

染谷将太さん

 父と母の再婚によって、新しく作られていくはずだった家族がある日、分解。15年後、父の通夜で揃った彼らの空白の時間を映し出した、常盤司郎監督のオリジナル脚本による物語。監督の分身でもある麟太郎を演じて主演を務めた染谷さんに取材し、役作りについて、また共演者とのエピソードを伺いました。

悩みっぱなしで終わる役に挑む

最初の晩餐

(C) 2019『最初の晩餐』製作委員会

――最後の晩餐ではなく、最初の晩餐。作品を観終わると、このタイトルがとてもしっくりきました。

染谷将太(以下、染谷):そうですね。新しい形の家族が始まっていくといいますか、常盤監督は“家族を作る”という言い方をされていますけれど、その一歩となる最初の晩餐なんだなと。本当に素敵なタイトルだと思います。

――染谷さんは撮影に入る4年前から出演に手を挙げていたと聞きました。

染谷:企画の段階で声をかけていただきまして。脚本を読んだところ、いわゆる家族ものではありますが、まったく説教臭くなく、むしろ不器用なくらいのお話だったんです。本当に正直なお話だな、映画だなと。そこがとても魅力的だと感じました。

 演じた麟太郎としては、ずっと悩んでいる役で、最後、一歩を踏み出した感じはあるけれど、でも悩みっぱなしでもある。とても難しいなと感じたとともに、よりやらせていただきたいと思いました。

――分かりやすい成長や答えが見えるわけではない役に挑まれるというのは、どんな気持ちなのでしょうか。

染谷:すごく不安です。こういうことですとお芝居するほうが楽ですから、分かろうとしてしまいます。つかめないまま、僕つかめてないんですと表現するのは不安です。拠り所がないので。ただ、それが最高に楽しかったです。

監督に、あえて質問はしなかった

染谷将太

――常盤監督のオリジナル脚本です。麟太郎は監督の分身でもありますが、そこは意識しましたか?

染谷:ゼロではなかったです。常盤監督はどういう性格なんだろうとずっと考えてましたね。でも監督には聞きませんでした。聞いてしまうと、すごくまとまった答えが返ってきそうな気がしたんです。そうすると、それをそのままやってしまって、乏しくなると思ったので。ずっと監督のことを観察して考えていました。

――観察してみて、どんなことを感じましたか?

染谷:正直な方というか、溢れ出る方だと思いました。何か隠そうとしても漏れ出てしまう。そこが魅力的だなと。麟太郎が強がっていても、強がっているということが漏れ出てしまう感じは、監督を見ていて出たものかなと思います。