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関西電力「原発マネー」問題。社員が感じる組織への不満とは

ビジネス

 関西電力幹部が福井県高浜町の有力者から多額の金品を受け取っていた問題をめぐって10月9日、八木誠会長、岩根茂樹社長の辞任を発表した。

原発

© Pavel Dolgikh – Dreamstime.com

辞任に至るまでの経緯

 発端となったのは9月26日、関西電力の幹部らが、高浜原発のある福井県高浜町の元助役、森山栄治氏(2019年3月に死去)から多額の金品を受け取っていたのが発覚したことだ。これまでに総額3億円を超える金品、いわゆる「原発マネー」の受け取りがあったとされている。

 発覚後の関西電力の対応も、世間から強い批判を浴びた。当時、金品を受領した幹部についての情報を明らかにせず、発覚から約1週間後、10月2日の会見で、その一端を公表した。

 しかし、その会見においても「原因究明と再発防止を図ることで経営責任を果たす」と八木会長、岩根社長らは辞任を否定した。関西電力の筆頭株主に当たる大阪市の松井一郎市長は経営陣の刷新を訴え、高浜町の野瀬豊町長も「現状のままでは高浜原発1、2号機を再稼働できない」と、経営陣を批判。

 内外からの声を受けて冒頭の辞任に至った。

多額の金品の受領、なぜ?

関西電力

※画像は公式サイトより

 関西電力幹部はなぜ、高浜町の有力者から多額の金品を受領していたのか。関西電力では昨年の9月11日段階で報告書を作成している。

 報告書によれば、金品を渡していた森山氏は1928年生まれ、今年3月に鬼籍に入っている。森山氏は高浜町の職員として勤務しており、その際に高浜発電所3・4号機の建設の話が持ち上がった。

 森山氏は発電所の誘致、地域のとりまとめに従事するなかで、関西電力と懇意になった。続く原子力事業でも、その関係は事業を円滑に進める上で重要になっていった。

 一介の公務員だった森山氏が、この過程において、徐々に頭角を表わし、10年にわたり高山町の助役を務めた。退職後は福井県の客員人権研究員などの重要なポストに複数就いている。