「いつかは家が欲しい」と思っている20代に伝えたいこと
マンションブロガーの、のらえもんです。人生の節目って、どうして家が欲しくなるんでしょうね。
私の後輩(28歳・男性)も先日、結婚の報告をすると同時に「のらえもんさん、結婚するって決まってから新居探しで毎日ネット見てるんです。家を買いたいんです」って言って来ました。
「車はいらないけど、家は欲しい」
彼に、今後の人生どう考えているのか聞くと……。
「なるべく都心に近くて便利なところに住みたいです。妻は正社員で働き続けたいと言ってます。33歳までには子ども2人欲しい。車はいらないけど、家は欲しい。実家は青森で妻も地方なので東京で自分の力で買うしかないんです。少しでもコスパが良いところはないかって夜中までスーモ見てて……」
「(うん、若いのにめちゃくちゃ将来のビジョンがはっきりしていて頼もしい。任せてる仕事もそうだといいのにな……)なるほど。どうしても東京にマンション欲しいなら、新築にこだわらず早く都内のマンション買ったほうがいいかもね」
「なんでですか? 今、高すぎるなって思ってるんですが」
「これから景気が悪くなっても、もう都心の不動産が大きく下がることはないから。それなら早めに気に入ったところ見つけて新生活はじめたほうが、人生の幸福感の総量が高い」
「???」
「あ、ごめんごめん。会社の先輩がいきなりこんなこと言うとドン引きするよね」
そう言って、僕は目の前の紙に書き始めた。
僕が20代の後輩に伝えたこと
【人生の幸福の総量=A(家)+B(教育)+C(旅行)+・・・Z】
いいかい? 良い人生というのは、幸せだと感じた瞬間の総量をどれだけ多くするか、というゲームだと僕は思ってる。コスパの良いマンションを買えば、この数値が上がるわけじゃない。
立って通勤するのが苦痛という人もいれば、満員電車でもいいから通勤時間をとにかく短くしたいという人もいる。でもそれは、奥さんと考えがまったく一緒なのかな? 価値観が合ってない場所に住むとイラつくことが多くなる。
子どもが産まれた後は、価値観が180度変わることも多いし、今までまったく気に留めもしなかったことが気になってくる。たとえば、ベビーカーを押しはじめるとちょっとした坂や段差が気になってくるから段差がない街が魅力的に思えたり、交通量が多い通りに面していると怖いと感じる。奥さんの復帰のために保育所の空きを探すようになる。