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「独身は信用しない」投稿で炎上。企業アカウントの落とし穴

ビジネス

「いい歳していつまでも独身の人は信用しない」
「既婚でも子どもがいるかどうかで信用度は異なる」
「未婚でも子無しの人の責任感の及ぶ範囲は所詮目先の仕事に対してだけ」

 在阪のとある企業が6月29日、ツイッターに投稿した内容に対し、非難の声が殺到している。投稿主は、2004年に創業したシステムソフトウェア開発会社の株式会社クローバーフィールド。組込み、制御関連を中心に、各種ソフトウェアの受託開発、あるいは動画や書籍などのコンテンツ制作を行っている。

 一連のツイートに対し、ネット上では「子どもを授かれない夫婦やLGBTQを排除するのか」「時代錯誤」などの声が相次いだ。なお、炎上が続く現在も、該当のツイートは削除されておらず、クローバーフィールド側としても現時点では発言を撤回するつもりはないようだ。

過去にも起きている“企業アカウントの炎上”

 過去にも、企業の公式Twitterによる炎上騒動はたびたび起きている。

 2015年8月9日、ディズニー・ジャパンの公式アカウントがアニメ「ふしぎの国のアリス」のワンシーンになぞらえて、「なんでもない日おめでとう」とツイート。この日がかつて長崎に原爆投下された日であったことから「不謹慎」との批判を浴び、同日に「皆様にご不快な思いをさせてしまう不適切な表現がありました」と謝罪文を投稿した。

 2017年6月にはシャープの公式アカウントのひとつ「シャープ製品」が、任天堂の「ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン」の収録タイトルについて、「私の思い出を価値に換算する」とし、「スーパーマリオワールド 200円、魂斗羅スピリッツ 0円……」と表にしたものを、任天堂公式アカウントにリプライをする形で投稿。

 この投稿には「名作を侮辱している」などの声が寄せられた。これを受けてシャープは「企業アカウントはどんな時も、だれかの好きや思い入れを否定することは決して許されない」と謝罪。問題を起こしたアカウントは運営停止となる騒ぎとなった。

企業アカウントの炎上はなぜ起こる?

クローバーフィールド

※画像はクローバーフィールドの公式サイトより

 今回のクローバーフィールドの炎上騒動を受けて、企業の炎上対策など危機管理コミュニケーションを行うK&Dコンサルティング株式会社の石川眞吾氏に話を聞いた。

「一般論として、企業のアカウントで個人の嗜好や生き方、趣味に対して否定をしたり、それによって待遇を変え、不利益を与えると発言するのは組織が個人の思想に干渉してくるという印象を与えるため、アレルギー反応が強く出る傾向にあります。

 例外として『喫煙者を採用しない』とした企業は受動喫煙の観点から炎上はしませんでしたが、人種・性別・思想・生き方によって明確に差別化するという宣言は、ダイバーシティの観点からも、もっとも批判を受けやすい分野です」

 クローバーフィールドの投稿は「結婚する・しない」「子どもがいる・いない」といった“個人の生き方”に干渉した発言であった。

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