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「座っているだけで日給2万円」求人に惹かれて入社したら…勤務地に絶句

過酷すぎるサービス残業にゲッソリ

工場

 トラブルがあると作業が遅れるため、「残業は避けられない」と早見さんは続けます。

「残業込みの日給2万円なので完全なサービス残業ですよ。通常の終業時間は20時半ですが、残業になると23時に終わることもありました。特に2018年の西日本豪雨の後は機械のトラブル続きで、朝5時に出て深夜1時に帰宅なんて当たり前でした。

 工場はいつでもフル稼働なので、休日は不定期で週休2日。他の人と休みが合わず、彼女には同棲しようと言われました。もし同棲してもその勤務体制だと、家にいる時間はほとんどないし、寝ている彼女を起こしてしまうかもしれないし、本当に悩みましたね……」

 早見さんが働き方に疑問を抱いたのは入社してして、わずか4か月後のことでした。

ふと時給換算して気づいた「自分はなにをしているんだろう」

「毎日飲みにも行かず働いていたので貯金は貯まっていったんですが、ふと時給に換算してみて気付いたんです。往復の送迎の拘束時間も入れて計算すると時給1000円程度しかもらえてないんですよね。周りのSEをやっている友人は1日8時間勤務で月収25万円もらって残業代も出ているというのに、自分は何をしているんだろうと思ったんです」

 そう思った早見さんは退職を決意し、現在はフリーランスで働いているといいます。

「今は友人とフリーランスのシステムエンジニアやプログラマーを集めて会社を作るための準備中です。フリーになって月の収入は減ったけれど、時給に換算すると今のほうが高いし働き方もかなり楽になりましたね。

 時間に自由がきくようになったので彼女と同棲も始めました。家で仕事をしているので、家事もするようになって。料理とか趣味にも時間を使えるようになりましたね」

 思い描いていた仕事とは違う企業に就職したため、自分の働き方を見つけられたという早見さん。自分の今の仕事を見直してみるということが、起業や転職に繋がるきっかけになるのかもしれませんね。

特集・新入社員がおどろいた「入社後ギャップ」

<取材・文/カワノアユミ イラスト/小池祐子(@ikeko322)>

東京都出身。20代を歌舞伎町で過ごす、元キャバ嬢ライター。裏モノ・夜ネタを主に執筆。アジアの日本人キャバクラに潜入就職した著書『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』(イーストプレス)が発売中。Twitter:@ayumikawano

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