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「バカな上司は見下しておけばいい」ひろゆきが語る、新人社員の処世術

ビジネス

フランスで人気の電動バイクレンタルとは?

ひろゆき

日本人は「誰?」「どういもの?」にスゴいこだわる

――その一方で、海外では若きIT長者が生まれてます。

ひろゆき:それは若い人たちが金持ってるというのも、あると思うんですよね。最近フランスで、電動バイクのレンタルがちょこちょこ置いてあって、1ユーロ(130円)払うと10分くらい乗れるんですよ。ヘルメット不要で、時速40キロ位出るので原付を買う必要性がないという。もともとアメリカ発のベンチャー企業なんですけど、アプリの言語を変えれば他の国でも使えるということで、フランスにも似た会社がある。

 やってるのは誰も聞いたことがない会社だけど、便利だからみんな使っている。日本だと「誰?」「どういもの?」とかにスゴいこだわるから、「何? 堀江さんがやってるの? 胡散臭いから嫌だ!」とかなっちゃう(笑)。

 もしAirbnbの仕組みが日本で生まれてたら、発案者は旅館業法違反で、普通に逮捕されてたと思うんですよ。中国だと「なんかAirbnbってのが儲かるらしい」ってわかると、似たようなサービスがすぐ立ち上がる。そっちのほうがビジネス的にはよっぽど広がるんですけど、日本はビジネスの種を潰しますね。

ひろゆき流、人材育成論は「教育しない」

ひろゆき

「教育って他人が施せるものではないから」

――ひろゆきさんは新刊の中で、嫌な上司を「バカ」として扱うことで、悩みは解決できるとしています。実際問題、組織に恵まれない人だと実践しにくい部分もあるのでは。

ひろゆき:別に「バカ」って思っていても、口に出す必要ってまったくない(笑)。頭が悪いということは行動パターンが予測できたり、能力値が高くなかったりするので「こいつの行動パターン、想像しやすいな」と、見下しとけばいいと思います。

――取締役として、ウェブサービス開発&コンサルティング企業「未来検索ブラジル」に携わっていますが、上司として人材育成や教育で気をつけてることは?

ひろゆき:ないっすね(笑)。さすがに、「これやったら会社として損する」「これやったら失敗する」とかは言いますけど、教育って他人が施せるものではないですから、その人に合ってるかどうかわからないし。

 たとえば「外国語覚えたほうがいいよ」と言っても、そんなのグーグル翻訳で良いじゃないですか。たとえば敬語の使い方も、上司が教えないほうがうまくいく場合もあるし、部下が「若手力」を発揮して、かわいがってもらえて物事がうまく進んだりする。結局、その人なりのやり方で上手くいくなら全然問題ないと思いますよ。

 教育って「こうしたほうがプラスになるよ」っていう提案で、必ずしもやらなくて良いものなので「仕事としてこれやってください」とはちょっと違うから、会社の業務として命令するわけでもない教育って、僕にはやれる気がしないですね。

<取材・文/栗林篤 撮影/林紘輝>

元IT企業のサラリーマン。株主優待と家賃収入で細々と暮らすフリーライター。著書に『サラリーマンのままで副業1000万円』がある

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